ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます! 公演情報 ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
41-51件 / 51件中
  • 満足度★★★★★

    昼公演ならではの演出
    設備の整った劇場では作り出すことの出来ないステージ。実験というよりは大冒険。

    会場までの行き帰りにいつもの1.5倍の電車賃と2.5倍の時間がかかりましたが、見に行った甲斐がありました。

    昼間の回だったので、ボロボロの廃工場の天井や壁の穴からもれてくる光が、ちょうど深い森の木漏れ日になり、いい感じの雰囲気を作っていたと思います。

    もの悲しいダーク・メルヘン・ミステリー的なストーリーも秀逸。

  • 満足度★★★★★

    ことばに出来ない
    自分がこれからも生きていく先を、この作品が彩ってくれる。なんてラッキーなことか。
    この作品の参加者になろうと決めて、豊洲まで暑いじゃねーかこのやろーと出かけ、あの場所に座って見た開演前の劇場内に回れ右して帰らなかった自分を、もうめちゃくちゃに褒めちぎりたい。

    劇場内がですね、語り部たちが語り始めると、森になるんです。ほんまに。
    客は森の立木になったり沼の底に揺れる藻になったり、風になったりする自分を感じる。

    物語の最初から語り部たちが劇場内のあちこちに落としていく伏線を、
    客は注意深く広い集めておくといいですよ。後半一気に全てがひとつに繋がります。

    フライヤーの写真がなぜあの写真でなければならなかったかを知り、化粧が全落ちするくらい泣きました。

    素晴らしかった。ほんとうに。

  • 満足度★★★★★

    悲しくも美しい

    ほんとうにその通りだと思いました。

    綺麗で眩し過ぎて観るのが辛かった。
    悲しくて胸が抉られるようだった。
    それなのに、たくさんの愛が
    溢れていました。
    真っ直ぐで、歪んだ愛が。

    そして、“おぼんろ”さん自身が
    愛されているのだなあ、と感じました。

    暑くて、遠くて、悲しくて
    それでも観に行ってよかった、と
    そう思える物語りでした。

    ネタバレBOX


    私は、物語りが始まる
    最初の場面がすごく好きです。

    役者さん一人一人が
    皆様に語りかけるように、
    おはなしをしてくれるのです。

    鍛冶屋が居ない国のおはなし。


    タクマとトシモリ、ゴベリンドンも
    きっと幸せなのかな?

    メグミには一輪の希望が
    残ったけれど、

    殺されてしまったザビーは
    幸せになることは
    できなかったのでしょうか?
    孤独のまま死んでゆくなんて、
    悲しいです。

    私は忌み嫌われる悪者にこそ、
    幸せになって欲しいな、と
    思ってしまいました。
  • 満足度★★★★★

    異空間でした
    正直、我が家からは遠いのだが、行った甲斐ありました。廃工場でしか、創り出せない『おぼんろ』ならではの世界観が、鮮やかに浮かび上がりました。

    悲劇性が強いのは、好みではないのだが、すれ違いながらも、重なる愛を『おぼんろメンバー』が、紡ぎ出すと、世界は、別格です。
    愛故に罪を犯すのだが、罪を諌めるのも、許すのも、愛よne~と、そんなことを感じつつ、、、ある意味、《生きる》って事の源だったり、夢でもあり、現実でもあるんだよなぁ~と思いました。

    毎回ながら、キャストの力量で、魅せられる空間は、広がり続けます。きっと、日を追って凄みを増し続けると思うので、又、リピートしま~す♪

    『昨日、暑過ぎて、お客様に迷惑かけちゃったから、、、』と、2日目には、もう扇風機、設置されてました。
    さすが!おぼんろ、素晴らしい、行動力!

  • 満足度★★★★★

    一夜明けても、まだ、夢の中。
    おぼんろは、何度も観ているし、いつも期待している。
    だけど、今回の「ゴベリンドンの沼」に関しては、その期待が大幅に覆されました。何なんですか、この作品は、こんな作品があっていいのでしょうか?この作品を見てしまったら、どんな他の劇団の公演も霞んでしまう。

    下北、新宿、池袋、中野、既存の劇場がある街ではなく、江東区の廃工場。
    それ事態で、わくわく度120%を振り切っていたのに。。。

    開幕してから2日目でカーテンコールをもらえる劇団が、小劇場界であるんですね。(おぼんろを小劇場のくくりにしていいのか少し疑問も感じますが)私も夢中で拍手をしてしまいました。

    昨夜は何も手をつけられず、
    書き込むのが今朝になってしまいましたが、今でも、「ゴベリンドンの沼」の世界が、私の頭の中で残っています。

    前回公演の2倍1546人の動員を掲げ、
    一ヶ月のロングランを敢行していますが、
    キャストはたった5人。いや、むしろこの5人だからこそ、それは悪条件ではなくなるのかもしれない。

    末原拓馬、高橋倫平、わかばやしめぐみ、藤井としもり、さひがしジュンペイ。

    この人たちなら、目標動員をかなえる事も、夢ではなく、現実のモノにしてしまうかもしれない。
    私も、この動員に少しでも手伝いたいと思います。
    後4回は違う知人を連れて見に行こうと思います。

    おぼんろの最高傑作が、多くの人に見てもらえますように、
    心から願っています。


    ゴベリンドン特設サイトの http://obonro2012-9.jimdo.com/
    劇場までのアクセスを見れば、初めての人も迷わずに辿り着けると思います。遠いからといって、足を運ばないのは、観劇人生の無駄使いをしているようなモノ、あそこにはホンモノが待っています!

    ネタバレBOX

    上演前、上演後に出演者(彼は自分達のことを語り部と呼んでいます)達が参加者と話ているのをみると、参加者の顔がみんなキラキラしていて、本当に素敵な作品なんだなと、実感できました!
    早くリピートしたい・・・
  • 満足度★★★

    会場は遠かった、あつかった。
    以前の狼少年や蚕さんの話同様に、ダークなファンタジーでした。
    世界設定も同様な感じでしたかな。
    会場とした廃工場を上手に使っての、
    観客周囲で役者が演じる”おぼんろ”スタイルが健在です。
    ダンボールで作られた舞台に、
    緩衝材で作られた座布団(?)+ビールケースの椅子。
    うむ、朧らしさが伝わります。
    マイノリティには良いですが、
    主宰の希望であるシアターコクーン目指す為には、
    このスタイルの継続は難しいのではないかと心配しています。

    (残暑厳しい折、冷たい水のサービスなどがありましたが。
    団扇や扇子+扇風機などの持込も考えて
    (会場内の暑さを考えると)薄着で観劇した方が良いかな(^^)
    <約2時間>

    ネタバレBOX

    和気藹々と出演者→主宰の語り(前説ともいう)から物語のスタートです
    (写真撮影などは劇中も可との話でしたが、
    フラッシュなどは使わない優しい方々ばかりでした。)

    薬草の取れる森近くにある村の話
    (200~300人規模なのか1000人超えるのか、
    など説明台詞欲しかったなー。)
    兄トシモリから薬草の採り方作り方などを教えてもらい、
    二人して採取した薬草と食べ物などを交換して生計をたてている、
    弟タクマが主役です。
    町(都とかしても良いのでは)などで大変高価な値の付く万能薬の作り方=
    緑のシグルムの葉が赤くなったら星の砂と混ぜる=を初めて教えてもらってはしゃぐタクマ。もう何日かすると17歳になり”ベンダラ”の儀式(元服だね)を
    する事になるが、二人っきりの兄弟ではそんなお金など無く、やらないと言い出す。が、亡き二人の母の妹のメグミが村でカンパつのってやってくれるという。喜ぶタクマですが、突然ふらつきます。貧血だといってすぐ立ち上がります・・。その叔母から兄が村人から嫌われている、死体洗いのウラとよく会っているらしいと聞いたその晩から兄が行方不明になり、心配したタクマは普段から行かないようにと言われている沼まで探しにいき、沼の主ゴペリンドンに兄との幸せな生活を望んだりします。(そのゴペリンドン工場の壁伝ってきたりしてインパクトのある登場です)・・・兄は見つかりません。そのうち村人がだんだんといなくなる事件が起きます。今まで平和だった村は恐怖と混乱に陥ります。犯人はトシモリでした、理由はタクマの延命。なぜならタクマが生まれたことで弱った兄弟の母親の健康を願った代償に、トシモリはゴベリンドンにタクマの未来を引き換えにしていたのです。ところが10年前に母は死んでしまい約束を違えたゴペリンドンを倒してタクマの未来を取り戻そうとし、ウラの真の正体=魔女のサビーに大金を渡していたのですが、サビーはしくじり。
    代わりにサビーはゴベリンドンを唯一滅ぼせるという銃を渡しますが、魔力を無くした銃に力を込める為99人の心臓の血を銃にかけるようにと言います。
    ですが、これは詭弁で死人が増えると埋葬品などが手元に入るという悪知恵でありました。混乱する状況の中、タクマは森の中で不思議な予言を聞きます。「赤い雨が降るときゴペリンドンは倒れ、呪いはうつろう・・。」という。
    母の死の真実、本当に99人殺してしまったトシモリ、寿命の就きかけるタクマ、孵化してくれない8年虹色アゲハの理由、山の頂上に三日月がかかるタクマ17歳のベンダラの儀式の日。赤くなったシグルムの葉が雨のように舞う中、ゴペリンドンは銃に滅され、トシモリが呪われ冷たくなってゆく中、タクマは兄を抱き共に沼の中へと沈んでいきます。

    銃のいわれの悲劇とかは良いのですが、
    (まぁ暗いんで好みではないんですが・・)
    呪われたゴペリンドンが、
    人の望みを等価交換で叶えられるという
    設定の説明が詳しく欲しかったかなー。

    またまた登場の弁士さんに、
    タイトルの横断幕なんですが。
    せっかくの会場なんだから横断幕は後ろのみに広げないで、
    だーっと観客の頭上を通すとか、観客周囲を180度
    (360度以上でもいいかな)ほど回転して正面で再び見せるとか、
    チラ見せしないでも良いのではないでしょうか?

    客席内に入り込んだ芝居するのですから、
    座席はもっと十文字に切って間隔空けた方が良いのではないでしょうか?
    (観客との一体化も良いですがバランスも重要ではないかな?)

    やはり快適な観劇環境の提供も主催者側に求めます。
    ・・・ので、暑かった分。
    星は一つマイナスします。

    追加-主な正面での舞台は良いのですが、
        観客の背後にあたる入り口シャッター側で芝居するときには、
        (工場ですし)パレットとか広い台で観客目線よりやや高めの方が、
        良いのではないかと思われましたわ。
        (主宰側への希望ということで・・・)
  • 満足度★★★★★

    まじ、おもしろかった!!
    廃工場は実に魅力的な空間で、そして暑かった。
    フレンドリーであり、オチャラケたっぷりな前半。
    シリアスであり感動的な後半。
    大きな廃工場を借り切って、これこそ「おぼんろ」といわんばかりに縦横無尽に走り、飛び、ぶら下がり、、、、。
    今まで以上に動きとスピード感のある芝居だった。
    さらに、廃工場を最大限に利用すべく、さまざまな試みも。
    脚本・演出の拓馬を中心に、ただ、演じるだけでなく、廃工場での芝居を面白くするアイデアを各自で出し合ったのだろう。
    まだまだ、これからだ。
    「おぼんろ」の真の面白さは、日々進化していくことにもある。
    初日の芝居が、千秋楽にどんな芝居になっているのか。
    さらに魅力的な芝居になることを楽しみにまた出掛けることになるだろう。

    ネタバレBOX

    遠いと思っていたけど、地下鉄有楽町線の豊洲駅からは3番出口を出てすぐにバス停があり、本数も多かったので助かった。
    廃工場は、バス停枝川2丁目そばで、これも分かりやすい。
    トイレは1つしかなく、男女兼用。きれいに掃除がしてあり、良かったが、水を流すレバーが元にもどらないことがあるので手動で元の位置に戻すように。
    芝居の最中には舞台上にトイレがあることになるので、一緒に芝居をしたい場合を除いてトイレの使用は控えた方がいい。
    蚊取り線香と団扇、汗拭きタオルは必要かも。
  • 満足度★★★★

    熱いっっ
    圧倒的な近さ、観客にとにかく飛び込んでいくその熱量、そうか、これがおぼんろか~と思った。直にお会いした末原拓馬さんは、コリッチの公演説明に書いてあるような、むちゃくちゃ長くて、底抜けにポジティブで、熱のこもった文章が想起させる通りの熱い人だった。会場入って、いきなり話し掛けられたんでビビッてしまった。開演すると、やってることは無謀極まりない。たった5人の役者が、どでかい工場を縦横無尽に駆け回りながら演じるのだ。360度舞台、熱すぎる。正直、物語にはあまり共感出来なかったのですが、こういう直接的な方法で訴えかける演劇にはすこぶる好感が持てて☆1つ、生の拓馬さんに会ってその熱さにやられてしまい☆1つ追加しました。

    ネタバレBOX

    劇中の台詞の情景描写は、詩的で幻想的な言葉が多くて想像力をかきたてる。役者はクルクルと役を変えて、たった5人で1つの村の平和と崩壊の壮大な世界を展開する。

    役者との距離感が圧倒的に近い。近すぎる。役者の配慮や気配りが物理的な距離だけでなく精神的な距離も近づける。非日常を楽しむ一体感、これが魅力なのかな、と思いました。

    会場に行く道すがらはドキドキ。駅前を通り過ぎると人影の少ない工場地帯だし、会場付近は街灯もまばらで真っ暗。そんな中にあるのは、本当に工場、しかもかなり大きい。会場に入ると、出演する役者さんに水をもらったり、おしりに敷く手作りのクッションもらったり。で、ボーっと会場見回していたら末原さんに話しかけられた。たわいもない会話ですが何かうれしい。布や段ボールで装飾された会場も、舞台美術も、衣装も、メイクも何もかも非日常。なのに、場内案内をやっている役者達はとてもアットホームで近い。

    丁寧過ぎるほどの前説は、演劇を見慣れてる人でもなかなか無い工場での観劇への緊張をほぐしてくれる。そのままユルユルと開演、すると工場の入り口のシャッターは締め切られる、すなわち密室。360度が舞台。しかも客席も幾つかの区画に緩く分けられていて役者は客席の間でも平然と演技をする。もう工場の中はすごい暑さで、ガンガン汗をかいて演じる役者がちょくちょく観客に絡むので、強引に劇世界へと巻き込まれていってしまう。この熱量はすさまじい。工場の天井はかなり高く、その天井付近にまで役者はガシガシ登って演じる。ゴブリンドン役の方、壁を上に下にと移動して、すごいなと思いました。
  • 満足度★★★★★

    しっかりしたシナリオ
     シナリオの構造がしっかりしているので、廃工場の空間を使い、縦横無尽に動き回る身体能力の高い役者陣のリズム、躍動感、スピード感が活きる。
     構成も巧みだ。だが、最も見事なのは、その言語遊戯だろう。しょっぱな、聞いたことも無いような単語が頻出する詩的導入部があるのだが、演劇の基本に沿って、劇の全容が、この時点で解説される。但し、観客には、その表現の意図する処は、正確には分からない仕掛けになっている。従って、観客は、推理することを強制されながら、芝居を見ることになるのだが、この辺りのシナリオ、構成の巧みは、特筆してもよかろう。ここで、既に観客は、劇作者の呪縛から逃れられないようになっているのだ。
     

    ネタバレBOX

     描かれるのは、運命に翻弄される兄弟とゴベリンドンと呼ばれる呪われた存在との稀有な邂逅と悲劇的な結末。サブプロットに死体洗いを生業とする魔女と兄の話、兄弟の母の死にまつわる真実と兄の思い込み。兄弟の叔母が明かす母の死の真実。この村に刃物、銃など一切の武器が無いことに関する伝説。その結果の平和。兄弟が大切に育てている美しい蝶の蛹。弟が体験する不思議な予知等々。これらが、総て、最後の悲劇に向かって、その逸話が埋めるべき場所にぴたりと嵌ってゆく。パズルのピースを一つ一つ丹念に埋めてゆくような見事さがある。更に、この作品の作者が、若い作家でありながら、内容的に余りにも陰惨な悲劇に、現代の観客にも耐えうるような着地点を用意し、配慮していることだ。
     ゴシック文学に出てきそうな詩的文体を駆使しながら、恰も矛盾の同位体のような言葉の綾を紡ぎ、最終部では其処にあった齟齬を解消し、而も悲劇として成立させたうえで、一縷の救いを与える。見事な手腕である。
     役者同士の連携も良い。下町の廃工場を舞台にするセンスも日本人には珍しいかも知れない。レオス・カラックス的でとても気に入った。役者、スタッフ共に爽やかなことも好印象であった。
  • 満足度★★★★★

    時を経た
    悲劇が重なり合ったファンタジー、良くできた脚本でした。

    ネタバレBOX

    母親の病気を治したいと願う気持ちから生じた悲劇と、400年前の鍛冶屋が化物に変貌する原因になった悲劇が重なり合った物語。

    廃工場というか、機械類を取っ払った工場建屋の一階と二階を全方位的に有効活用していました。ライティングの関係でゴベリンドンの沼に住む化物の身悶える様子が影となって二階の壁に映るのも効果的でした。

    母親の不治の病を治すため沼に住む化物にこれから生まれてくる弟の命を売った兄…、後にそれを知った母は第二子(弟)を助けるために我が身を差し出そうとするが、病気では死ねないため自殺して思いを遂げる。弟の命が救われたことを知らない兄は、母親が死んだことを約束違反だと恨み、弟の命を差し出す必要は無いと考えて化物退治を決意…、村の忌み嫌われている婆さんから400年前に魔力のあった銃に再び魔力を注ぎ込む方法を教えられ、魔力を得るために大量の村人たちをその銃で殺戮してしまう。最後、兄は化物から母親の死の真相を聞くも時既に遅く化物を撃ち殺し…。弟も悲しみのあまり沼に沈んで全ては終わりました。

    そしてその銃は、400年前に鍛冶屋が娘の身体が溶け込んだ鉄で作ったもので、その悲しみから鍛冶屋が化物になった経緯があり、自らの銃で殺されるというもう一つの悲劇があったのでした。

    親を思う子の気持ち、子を思う親の気持ち、そのすれ違いが伝わって来ました。
  • 満足度★★★★★

    是非。
    辛いです。苦しくて悲しい物語です。
    とても温かくすてきな物語でした。

    体中を満たすたくさんのたくさんのはっぴーが
    たくさんのたくさんのキンキラキンのラブが
    ぽろぽろぽろぽろこぼれてしまいそうで、
    息をするのが嫌でした。

    でも、たまらず漏れるため息が
    この物語のすてきさの証明です。

    間違いなく、ほんもの。

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