満足度★★★★★
昼公演ならではの演出
設備の整った劇場では作り出すことの出来ないステージ。実験というよりは大冒険。
会場までの行き帰りにいつもの1.5倍の電車賃と2.5倍の時間がかかりましたが、見に行った甲斐がありました。
昼間の回だったので、ボロボロの廃工場の天井や壁の穴からもれてくる光が、ちょうど深い森の木漏れ日になり、いい感じの雰囲気を作っていたと思います。
もの悲しいダーク・メルヘン・ミステリー的なストーリーも秀逸。
満足度★★★★★
ことばに出来ない
自分がこれからも生きていく先を、この作品が彩ってくれる。なんてラッキーなことか。
この作品の参加者になろうと決めて、豊洲まで暑いじゃねーかこのやろーと出かけ、あの場所に座って見た開演前の劇場内に回れ右して帰らなかった自分を、もうめちゃくちゃに褒めちぎりたい。
劇場内がですね、語り部たちが語り始めると、森になるんです。ほんまに。
客は森の立木になったり沼の底に揺れる藻になったり、風になったりする自分を感じる。
物語の最初から語り部たちが劇場内のあちこちに落としていく伏線を、
客は注意深く広い集めておくといいですよ。後半一気に全てがひとつに繋がります。
フライヤーの写真がなぜあの写真でなければならなかったかを知り、化粧が全落ちするくらい泣きました。
素晴らしかった。ほんとうに。
満足度★★★★★
悲しくも美しい
ほんとうにその通りだと思いました。
綺麗で眩し過ぎて観るのが辛かった。
悲しくて胸が抉られるようだった。
それなのに、たくさんの愛が
溢れていました。
真っ直ぐで、歪んだ愛が。
そして、“おぼんろ”さん自身が
愛されているのだなあ、と感じました。
暑くて、遠くて、悲しくて
それでも観に行ってよかった、と
そう思える物語りでした。
満足度★★★★★
異空間でした
正直、我が家からは遠いのだが、行った甲斐ありました。廃工場でしか、創り出せない『おぼんろ』ならではの世界観が、鮮やかに浮かび上がりました。
悲劇性が強いのは、好みではないのだが、すれ違いながらも、重なる愛を『おぼんろメンバー』が、紡ぎ出すと、世界は、別格です。
愛故に罪を犯すのだが、罪を諌めるのも、許すのも、愛よne~と、そんなことを感じつつ、、、ある意味、《生きる》って事の源だったり、夢でもあり、現実でもあるんだよなぁ~と思いました。
毎回ながら、キャストの力量で、魅せられる空間は、広がり続けます。きっと、日を追って凄みを増し続けると思うので、又、リピートしま~す♪
『昨日、暑過ぎて、お客様に迷惑かけちゃったから、、、』と、2日目には、もう扇風機、設置されてました。
さすが!おぼんろ、素晴らしい、行動力!
満足度★★★★★
一夜明けても、まだ、夢の中。
おぼんろは、何度も観ているし、いつも期待している。
だけど、今回の「ゴベリンドンの沼」に関しては、その期待が大幅に覆されました。何なんですか、この作品は、こんな作品があっていいのでしょうか?この作品を見てしまったら、どんな他の劇団の公演も霞んでしまう。
下北、新宿、池袋、中野、既存の劇場がある街ではなく、江東区の廃工場。
それ事態で、わくわく度120%を振り切っていたのに。。。
開幕してから2日目でカーテンコールをもらえる劇団が、小劇場界であるんですね。(おぼんろを小劇場のくくりにしていいのか少し疑問も感じますが)私も夢中で拍手をしてしまいました。
昨夜は何も手をつけられず、
書き込むのが今朝になってしまいましたが、今でも、「ゴベリンドンの沼」の世界が、私の頭の中で残っています。
前回公演の2倍1546人の動員を掲げ、
一ヶ月のロングランを敢行していますが、
キャストはたった5人。いや、むしろこの5人だからこそ、それは悪条件ではなくなるのかもしれない。
末原拓馬、高橋倫平、わかばやしめぐみ、藤井としもり、さひがしジュンペイ。
この人たちなら、目標動員をかなえる事も、夢ではなく、現実のモノにしてしまうかもしれない。
私も、この動員に少しでも手伝いたいと思います。
後4回は違う知人を連れて見に行こうと思います。
おぼんろの最高傑作が、多くの人に見てもらえますように、
心から願っています。
ゴベリンドン特設サイトの http://obonro2012-9.jimdo.com/
劇場までのアクセスを見れば、初めての人も迷わずに辿り着けると思います。遠いからといって、足を運ばないのは、観劇人生の無駄使いをしているようなモノ、あそこにはホンモノが待っています!
満足度★★★
会場は遠かった、あつかった。
以前の狼少年や蚕さんの話同様に、ダークなファンタジーでした。
世界設定も同様な感じでしたかな。
会場とした廃工場を上手に使っての、
観客周囲で役者が演じる”おぼんろ”スタイルが健在です。
ダンボールで作られた舞台に、
緩衝材で作られた座布団(?)+ビールケースの椅子。
うむ、朧らしさが伝わります。
マイノリティには良いですが、
主宰の希望であるシアターコクーン目指す為には、
このスタイルの継続は難しいのではないかと心配しています。
(残暑厳しい折、冷たい水のサービスなどがありましたが。
団扇や扇子+扇風機などの持込も考えて
(会場内の暑さを考えると)薄着で観劇した方が良いかな(^^)
<約2時間>
満足度★★★★★
まじ、おもしろかった!!
廃工場は実に魅力的な空間で、そして暑かった。
フレンドリーであり、オチャラケたっぷりな前半。
シリアスであり感動的な後半。
大きな廃工場を借り切って、これこそ「おぼんろ」といわんばかりに縦横無尽に走り、飛び、ぶら下がり、、、、。
今まで以上に動きとスピード感のある芝居だった。
さらに、廃工場を最大限に利用すべく、さまざまな試みも。
脚本・演出の拓馬を中心に、ただ、演じるだけでなく、廃工場での芝居を面白くするアイデアを各自で出し合ったのだろう。
まだまだ、これからだ。
「おぼんろ」の真の面白さは、日々進化していくことにもある。
初日の芝居が、千秋楽にどんな芝居になっているのか。
さらに魅力的な芝居になることを楽しみにまた出掛けることになるだろう。
満足度★★★★
熱いっっ
圧倒的な近さ、観客にとにかく飛び込んでいくその熱量、そうか、これがおぼんろか~と思った。直にお会いした末原拓馬さんは、コリッチの公演説明に書いてあるような、むちゃくちゃ長くて、底抜けにポジティブで、熱のこもった文章が想起させる通りの熱い人だった。会場入って、いきなり話し掛けられたんでビビッてしまった。開演すると、やってることは無謀極まりない。たった5人の役者が、どでかい工場を縦横無尽に駆け回りながら演じるのだ。360度舞台、熱すぎる。正直、物語にはあまり共感出来なかったのですが、こういう直接的な方法で訴えかける演劇にはすこぶる好感が持てて☆1つ、生の拓馬さんに会ってその熱さにやられてしまい☆1つ追加しました。
満足度★★★★★
しっかりしたシナリオ
シナリオの構造がしっかりしているので、廃工場の空間を使い、縦横無尽に動き回る身体能力の高い役者陣のリズム、躍動感、スピード感が活きる。
構成も巧みだ。だが、最も見事なのは、その言語遊戯だろう。しょっぱな、聞いたことも無いような単語が頻出する詩的導入部があるのだが、演劇の基本に沿って、劇の全容が、この時点で解説される。但し、観客には、その表現の意図する処は、正確には分からない仕掛けになっている。従って、観客は、推理することを強制されながら、芝居を見ることになるのだが、この辺りのシナリオ、構成の巧みは、特筆してもよかろう。ここで、既に観客は、劇作者の呪縛から逃れられないようになっているのだ。
満足度★★★★★
是非。
辛いです。苦しくて悲しい物語です。
とても温かくすてきな物語でした。
体中を満たすたくさんのたくさんのはっぴーが
たくさんのたくさんのキンキラキンのラブが
ぽろぽろぽろぽろこぼれてしまいそうで、
息をするのが嫌でした。
でも、たまらず漏れるため息が
この物語のすてきさの証明です。
間違いなく、ほんもの。