満足度★★★★
私の大好きな「青山円形劇場」公演
(今更の書き込みで済みません)
私の大好きな「青山円形劇場」公演です!
中央、高さが無い円形舞台を中心に、同心円状に取り囲む座席(据置型パイプ椅子)と、
舞台から放射線状に数本の通路が伸び、役者はそこを客席のすぐ横を通って
行き来する、その迫力が魅力的です。
今回は、仕込み、とは言えないかもしれないけど、最前列、飛び飛びに役者が
座っていて、出番が来ると直接舞台に出る…という仕組みが、身近な感じで、
ドキドキする(最前列なら)。
話はSFヒューマンコメディ?ファンタジー?
ある町の住人は、人間の「控え」として生活するクローンたち。
(…ということが、観ていると徐々にわかってくる書き方が面白い)
普段からオリジナルの人間になるべく近い生活・趣味を生きている。
そして、オリジナルが死んだとき、彼らの『出番』が来るのだが…。
良く考えると、突っ込みどころ、矛盾いっぱいでしょうけれど、
そこよりも、この特殊なシチュエーションにおいて描き出される、人間関係、命、人生…。
時には残酷に、笑いながらも、ふと考えるきっかけを提示してくれる。
キャストでは、やっぱりヒロイン・エンクミ=遠藤久美子さん。
凛としとしてスラッとしたスタイル、かわいらしさと、冷たく鋭い斬り込みの落差。
小劇場演劇で間近かに見ると、良くわかる。
そして島田順司さん。
私にとっては、「はぐれ刑事純情派」よりも「科学戦隊ダイナマン」の夢野博士です。