SOTOBA-COMACHI 【初演版のダイジェスト動画を公開しています】 公演情報 SOTOBA-COMACHI 【初演版のダイジェスト動画を公開しています】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    一徳会/K.A.G「SOTOBA-COMACHI」観ました
    怪。。。廃工場跡のアトリエに入ったダンプの存在感。荷台にしつらえた立体空間で繰り広げられる、横溝正史ものの表紙が頭に浮かぶ異様なビジュアル…古典的な人外の世界を常識外れの手法で(油圧の力で視点、重力の変化)。今まで観たセンティオ組からは想像もつかない。。。動画を見直してみたけれど、声の力もすごい。説得力あり過ぎ。もっとこういう舞台を観て、茫然としたりガーンとショックを受けるべきだなあ…。

  • 満足度★★★★

    こんなにすごい俳優がいるんだ!
    と、打ちひしがれるような思い。

    ネタバレBOX

    【美しいって何?】
    ひげ面のおっさんが老婆に見え、
    美しい小町に見え、
    ダンプカーがダンプに見えなくなる。

    観客も登場人物の詩人が見ている世界と同じように
    見ているものが変貌していく。
    シェークスピアの『マクベス』の「きたないはきれい。」ではないけれど、
    美とは何か、美に携わるとは何かを問いかけられているよう。

    詩人と老婆、二人の俳優が作る緊張感と言ったら、
    観客を舞台に釘付けにすることを強いるかのよう!


    更に美しいと言った者を死に追いやる小町という存在に、
    その美しさに魅入られた者が命を落とす原子力の灯と重ねあわせて
    演出家の問題意識も織り込んでいました。
    原子力の灯は力強く美しく、人を魅了するが
    それは人の命も奪いかねない危険なもの、
    それをダンプカーという巨大で危険なものを使うことで
    表せていた気がしました。


    飛躍的な発想、
    手堅い演出、
    圧倒的な俳優陣、
    と三点揃った良作と見ました。

このページのQRコードです。

拡大