実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/03/18 (火) 14:00
座席1階
高校演劇をテーマにした作品で、若手劇団員を中心に出演。震災で亡くなった生徒が書いた台本を、5年の歳月を経て同級生たちが集まり、上演するという物語だ。元生徒たちの現在の生活と、劇中劇「ホモ・ルーデンス」という演劇の稽古をクロスオーバーした作りで進行する。
「青少年に寄り添い、励ましになるような舞台づくり」を貫いている青年劇場らしく、中高生を含めた若者の心に訴えかけている。実際の客席は高齢者が圧倒的に多かったが。
高校演劇という出演者たちの年齢に近い台本だけに、役者たちが生き生きと輝いているという印象だ。はじけるような若さ、というのも古い表現だと思うが、まさにそんな言葉がぴったり当てはまるような1時間半を楽しめる。
ホモ・ルーデンスの上演は、震災後に衰退し財政難に陥った地元自治体が高校生たちが公演場所やけいこ場に使っていた公民館を売却する計画が持ち上がった、という事態がきっかけ。このあたりは青年劇場らしい社会性を感じる。何とかして公民館を存続させられないか。演劇は、その力にならないか。まさに、青年劇場が貫いてきた精神だ。
内容は高校演劇だが演じている役者はさすがプロ。明瞭なせりふ、分かりやすく大きな体の動き。「演劇の力」を実感できる快作だ。