ガリレイの生涯 公演情報 ガリレイの生涯」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    ストレートプレイの凄みと面白さを堪能
    セットもいいし、演出もいい。
    役者の力の差は見えてしまったが。

  • 満足度★★★★

    演者が光る
    演者も美術も、とっても素敵です。

    ちょこちょこ色んな役に変わる、ちょっとの役を、ベテランがやるからこそ、良い。
    ひとつひとつの役も引き立って見える。

    難しい話で3時間強、と大ボリュームですが、
    あまり疲れもせず、集中して観られました。

    素敵だったなぁ。

  • 満足度★★★★★

    いろいろ思うところありました
    休憩10分挟み、何と、3時間15分。トラムの椅子に座り続けるのは、ちょっと苦痛でしたが、見応えたっぷりの、考えさせられる舞台作品でした。

    ガリレイって、シェークスピアと同じ年に生まれたんですね。

    知らないことが、多過ぎて、いろいろ勉強になった上、今の日本の現状に示唆に富む台詞も多々あり、是非、橋下さんや野田さん達にも観て頂きたいなと思いました。

    まあ、私には、心に響く台詞がたくさんありましたが、彼らには、馬の耳に念仏だろうけど。

    あ、それから、余談ですが、カンフェティのチケットで、観劇に出向くと、何故か、受付けで、邪険な扱いを受けたり、ぞんざいな対応をされるのは何故?

    昨日、今までのそういう体験は、ほぼカンフェテイチケットの時ばかりだったと気づきました。

    業界では、カンフェテイの観客は、本当の演劇愛好者ではないという固定観念でもあるのかしら?業務観劇人ではない、私のような一般観劇人は利用しないと誤解されてるのかしらん?

    ネタバレBOX

    以前、宗教裁判の様子や、拷問道具の展示を見たことがあるので、科学者として、カトリックの異端者扱いをされる、ガリレイの苦悩が、ありありと想像でき、長い上演時間がさほど苦にならない、展開でした。

    ただ、昨日の猿之助さんの「黒塚」同様、長台詞のリズムが耳に心地良く、1幕は不覚にもウトウトして、大事な台詞をずいぶん聞き漏らした気がします。

    2幕からは、俄然、ドラマ性が大きくなり、目が離せない舞台展開となり、気持ちも前のめりで、集中できました。

    存じ上げない役者さんがほとんどでしたが、やはり、円は、実力ある役者さんが多いなあと痛感しました。高林さんの演技だけが、異質で、ブレヒト劇には不向きな印象でしたが。

    来年、文学座でも上演するようですが、私の勘では、円のこの舞台の方がレベルが高いのではと思います。

    「真理を知らない者は、愚か者であるが、真理を知りながら、それを偽りだと言う者は、犯罪者だ」という、ガリレイの台詞がありましたが、私も、ここ数年、そういう台詞をぶつけたくなる人間をたくさん見て来たので、大いに共感する部分の多い作品でした。

    終幕の、ガリレイとアンドレアの再会、アンドレアと、子供達の会話が、秀逸極まりなく、やはり、ブレヒトって凄い作家なのだなあと、今更、気づかされました。

    森さんの演出も、無駄がなく、とても整理された舞台装置等、見せ方のセンスを感じました。「今、まさに取り組むべき作品だと確信し、上演に至りました」とその森さんが書いていらっしゃいますが、本当に、原発の問題など、今の日本の有り様を想起せずにはおれない、重要な命題を内服している名作でした。

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