満足度★★★★
よかった!
さすがエバーグリーンの名作。初めて観ましたが、今の感覚でも全然色褪せていないどころが、ひとの気持ちは昔も今も変わらない。参りましたね。披露宴会場での芝居は雰囲気ありました。
満足度★★★★
流石 チェーホフ
科白の切れ、洞察の鋭さ、深さを描くと同時に、儚い我々、人間の見る夢を描いて秀逸なチェーホフ作品は、だからこそ、最高の演技を要求される。最高の演技とは、役者の身体から滲み出るものだろう。従って、作り過ぎと感じられてはいけない。あたかも自然であるかのように装われなければならないのだ。これは、当に至難の業だ。この理由あればこそ、世界中の演劇関係者が、チェーホフに挑みたがるのだ、と自分は考えている。
言い換えれば、人間内面の複雑な動きを、身体という外面で表現することの難しさである。これが、真に実現できれば、役者冥利に尽きるのではあるまいか。
今公演は実際の結婚式場の空間を用いて行われた。空間的に段差が無く、演技空間のちょうど半分辺りに前後を仕切るように大きな格子ガラスがあって、この構図を利用しながら進められる演技には、新鮮な効果があった。
役作りに関しては、やはり、完璧を目指してもらいたい。かなりのレベルではあるが、滲み出るという所へ至るにはまだ修業が必要かと。
満足度★★★★★
チェーホフ!
チェーホフの時代に上演した芝居の風景が、現代日本に時空を超えてやってきました。そして生きるものにとって身近なさまざまな葛藤が俳優と観客が共有する空間にどんどん凝縮されていく。なにに「ふっ」と軽く、微笑みを呼ぶチェーホフの奇跡。とってもとってもすばらしい演出、演技でした。