リ・メンバー 公演情報 リ・メンバー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    もうひと展開
    前半、ある夫婦間を巡る話から、後半、それに関係してた人物が実は詐欺師集団であり、その内部的な話の展開は悪くなく、役者陣の演技もよかったです。ただ、なんかもうひと展開欲しかったかな。

  • 満足度★★★

    どうにも
    のれなかった。過剰にエンタメ度が高い。
    清水那保がいい役貰ってた。

    ネタバレBOX

    いわゆるコンゲーム。
    後半の展開はいかにもアン山田だった。
    前半と後半のテイストの違いは肯定的に受け止められんなぁ。
  • 心臓に悪い芝居でした
    たまにしかお芝居観ない方には、フィクションとして、面白くご覧になれる作品かもしれないのですが、いろいろ社会の仕組みがわかって来た自分には、戦慄が走る程、怖ろしい芝居でした。

    誰にともなく、「私、観に行って大丈夫?」と質問したけど、どなたも「KAEさんには向きません」とお返事下さらなくて、すっかり、フライヤーに騙されて観てしまって、後悔しきりです。

    役者さんには、何も不満はないですけどね。

    悪夢を見そうで、しばらく安眠できないかも。

    ネタバレBOX

    詐欺集団グループの、変な仲間意識と、恋愛事情と、自分勝手な犯罪論理が主テーマなのかな?

    人を騙すなんて、犯罪だという通念を持っている私には、理解不能な芝居でした。

    昔から、山崎豊子さんの小説ファンで、自分も、想像で、詐欺の戯曲を書き掛けたことがあり、だいたい、詐欺の手口は、思った通りでしたが、それでも、慄然としたのは、医者がグルになって、失業者などを精神病と診断して、生活保護を受けさせ、医療費ただを利用して、精神薬をどんどん処方し、それを闇社会に流して、あぶく銭を稼ぐというやり方。

    なるほどねえ。いろいろ勉強になりましたが、精神衛生上、よろしくないです。
    (汗)

    5年前に、自殺した、藤本君は、きっと、今回の大津の中学のイジメ自殺のように、自殺に追い込まれたのかしら?それとも、自殺に見せかけた他殺かな?

    詐欺チームが、スポーツ選手のように、円陣を組んで、仲間意識を高めて、カモを騙しに行く場面は、観てて悪寒が走り、気絶しそうな気分になりました。
  • 満足度★★★★

    メリハリの秀逸
    個々のシーンに加えて上演時間をいっぱいに使ったメリハリがしっかりと効いて、ぐいぐいと引き込まれました。

    秀逸なエンタティメントをがっつり味わうことができました。

    ネタバレBOX

    震災の日に予約をしていて(その時も初日だった)、
    公演中止になった作品。
    会場に足を運ぶまでは、いろんな感慨にひたったりもしたのですが、
    舞台が始まるとそんなことは吹っ飛んでしまいました。

    冒頭のバイオリンが開演前の客席の雰囲気を落ち着かせ、
    観客を舞台に引きいれる。
    で、前半そこで展開されるのは、
    恣意的な薄っぺらさとともに組み上げられていく
    ウェルメイドコメディのテイスト。
    肌が粟立つほどにきっちり組み上げられているわけではないのですが、
    綱渡りのなかで物語を破綻させない絶妙な粘り腰があって、
    脚本で組み上げたものに、演出が醸すぶれのないテイストや
    時には役者たちの力技も絡めて
    兎にも角にも、その顛末を見せ切ってしまう。

    そして、後半になると
    まったく異なる質感がすっと立ち上がり
    作品のメインディッシュである前半部分の
    バックヤードの顛末が供されていきます。
    場にはクライムの中にあるテンションが保たれ
    その空気に置かれ、
    前半を操ったものの姿や
    別の視座から眺める
    前半のシーンたちの組み上がりに心を奪われているうちに、
    見え隠れする5年前の出来ごとや
    しっくりと交わらないキャラクターたちから
    垣間見えるものがしなやかに観る側に置かれていく。

    事の成り行きや回収される伏線の一つずつが
    観る側に新たな視野を作り、
    何度も場のシチュエーションを染め変え
    キャラクター達の素顔と距離を浮かび上がらせていきます。
    その一つずつに刹那を力技に頼らない、
    仕組みや役者たちのお芝居の秀逸があって。
    物語が解け新しい視野が生まれるたびに
    目を見開き、得心して、更に目を奪われる・・・。

    観る側が、十分に揺さぶられ満ちた後の
    ドラマのラストシーンは
    突き抜けて美しくパワーがあって。
    冒頭と結んでその舞台を閉じるヴァイオリンの音色が、
    とても深く豊かに感じられ、
    舞台に仕込まれたものの秀逸がすっと心に落ちていきました。

    なんだろ、観終わって、もたれることのない、
    とてもふくよかな満腹感があって。

    まあ、初日ということで、
    前半部分にちょっとワタワタした感じや
    ほんの少しだけ丸まり重なってしまって
    観る側に解けきれなかったしまったロジックの組み上げも
    なかったわけではないのですが、
    これは、きっと、
    ステージを重ねるうちに消滅していくものだと思います。

    役者たちの醸し出す密度には、
    場に対して平板にならない色があって
    ロールの個性もしなやかに残り、
    物語にさらなる膨らみを与えていて。
    様々に仕組まれたメリハリにしなやかに導かれ、
    幾重にも踵を返す終盤の物語の姿にグルーブ感すら生まれて。

    舞台自体の展開の面白さに加えて
    作家と演出家、そして役者たちそれぞれの力量を
    しっかりと感じることが出来た舞台でもありました。

  • 満足度★★★

    待ち侘びました
    震災で公演中止になり、当時落胆していました。
    その公演が、まさかの同じキャストで実現です。
    本筋に、裏のドラマ、期待通りのブラジリィーさんの脚本です。
    見れて良かったです。
    それにしても、佐々木なふみさんの存在感は、なかなかのものでした。
    個性ある登場人物で構成されていて、楽しませて頂きました。

  • 満足度★★★

    思い出
    130分、飽きないけど…

    ネタバレBOX

    【シーン1】賞金王ゴルファー・虎雄(鈴木歩己)と妻で元女優・えり(佐々木なふみ)のマンションの一室。虎雄と愛美(映美くらら)の不倫中に妻が帰ってくる。そこに、メイドの富貴子(清水那保や)愛美の夫・宏(泉政行)、えりの愛人・小山(川野直輝)とその恋人・豊田(古川侑)、えりのマネージャー・松野(須貝英)が乱入し、コメディな展開。虎雄やえりに金で解決することを勧める弁護士の浜(永山智啓)。丸く収まったかに思えた矢先、富貴子になにか耳打ちされたえりは、虎雄を包丁で刺殺する。
    【シーン2】とある倉庫に集まる詐欺集団。愛美が最後の仕事(標的は虎雄)を掲げ、5年ぶりの再会する富貴子以下6名。愛美への誕生日ドッキリもあったりするも、過去の事件や愛美への気持ちからか、どこかチグハグな空気が流れる。
    【シーン3】いつもの倉庫に虎雄のカネの山分けのため集合する面々だったが、虎雄の死亡とえりの失踪で、稼いだカネがヤバいカネになってしまう。そこに松野がやってきて、詐欺集団を脅迫、同時に、虎雄と富貴子が恋愛関係にあったことがわかる。富貴子は罪をかぶり出頭。カネは虎雄の隠し口座へ返すと出て行く浜。愛美のことを不信に思ってた小山は、愛美と浜がすでに結婚していた事実などを愛美に突きつけ、5年前の想いもぶつけるが…。

    初日だからってわけでないだろうけども、心に引っかからなかった。演技も悪いわけでないが。シーン2がややダルいと感じたせいか、シーン3への弾みがつかなかったのかもしれない。詐欺集団(男女の)の「リ・メンバー」って焦点がぼやけたような感じ。

    メイドファッションの清水那保はかわいく、いい役周りだった。

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