通夜もなかばを過ぎて 公演情報 通夜もなかばを過ぎて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    通夜を通して、過去や人生と向き合う姿を面白可笑しく描いた葬儀劇。物語は誰が亡くなったのか、というミステリーではないが 謎が肝。ひょんなことから棺桶の御扉(みとびら)を閉じてしまい、故人を確認出来ない。クセの強い高齢者8人が現れ、悲劇と喜劇の狭間を彷徨うような物語へ。

    現代は、気軽に繋がれるようになったが、それでも繋がりきれない想いを抱えている。葬儀は、故人と何等か関わりがあった人たちが参列するものだが…。市場経済の 見えざる手ではなく、正体不明の故人によって操られるような不思議さ。不思議と言えば、葬送にも関わらず、生きるのは大変だったし と語ることによって<生>を感じるところ。

    故人との関わりの手がかりを掴むため、自己紹介などを始める。そこに シニア劇団らしい特長ー役者と役柄が混然となり、どのような人柄でどんな人生を歩んできたか、とぼけたユーモアと哀切が滲み出てくる。
    (上演時間1時間15分 休憩なし) 【亀組】追記予定

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    とても魅力的な味わい深い劇でした。

    ネタバレBOX

    全キャストシニアによる演劇ユニットということで、せりふに重みを感じました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    生き方、死に方についてぼんやり考えさせられました。笑えるところも有り、面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    【鶴組】観劇。出演者の年齢が高くて、淡々とした舞台。大きな盛り上がりはありませんが、これはこれで心地よい。亡くなった家人のことを思い出して、しんみりしましたね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     面白い。華4つ☆

    ネタバレBOX

     ゆく道きた道 旗揚げ公演、鶴組を拝見。板上は奥と上手に立派な襖絵の描かれた襖の見えるゆったりした通夜会場。中央に棺。棺の手前には供えの花が仕来たりに則って供えられている。その他、線香、蝋燭立てなど。
     基本的に出演者の年齢が高いので芝居の雰囲気がゆったりしている。間が緩やかに揺蕩うように紡がれるのは、矢張り長い人生経験の為せる業だろう。半面、ちょっと台詞に詰まる方が居らしたのは残念。
     物語は通夜の晩、亡くなった方のお見送りの席。もう少しでギネスに載ると言われるほどのご高齢でお亡くなりになった方の通夜なので親族・眷属も殆ど居ない。縁のある者たちも遠縁であり出席が叶わないとの連絡が葬儀社の方へ入っていた模様で社の者2人が入って来て亡くなった方のお守をするということになったが、肝心の燈明や線香に火をつけようとするとマッチが湿気っていて火がつかない。ベテラン社員はマッチを交換しに部屋を出、派遣で来ている新人だけが残ることになった。すると奥の襖の陰から幽霊たちが続々と現れる。何と総勢8体。死神もやってくるが担当の死神は元道祖神で今回が初仕事。上司のベテラン死神がサポートでついているが、新人死神は為すべきことも殆ど分からぬのが実際の処。そこに訳の分からぬ幽霊が8体も現れたのだから大変である。何故かと言えば本来は棺に収まっている魂だけを明朝夜が明けるまでに天国・地獄・生まれ変わり何れかに導けば良いのだが、案内できなければ新人死神が地獄へ堕ちるからであり、そもそも居ないハズの幽霊が8体も居て実際には仮死の者が混じっている可能性も排除できず、それらを総て精査し刻限内に間違いなく総ての作業を終えなければならないからである。が、問題はこれに留まらなかった。何と棺の置かれたこの場所の地下には龍脈が通っておりこの世に強い恨みを持った霊が居ると言い出す者迄出て来た。その霊の名を真中姫乃といい、これを指摘した者は他の者達と一線を画していた。
     ところで死神が魂を案内するにも実際に遺体を見て誰であるのかを確認・特定せねばならない。然し死神も幽霊たちも実体を持たないから棺の覗き窓を開けることができない。葬儀社の社員たちが開け忘れていたのである。遺体が誰なのかを確認できなければその先の作業は出来ない。時間は刻々と過ぎてゆく。果たして元道祖神の優しい死神の運命は? 真中姫乃の祟りは? 8体の幽霊の各々はホントに皆死んでいるのか? その内一線を画している女の正体は? また真中姫乃と旧知の3番目の死神とは? 等々。今作がどのように収束してゆくのか? それは観てのお愉しみ!
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    【鶴組】初日を観劇
    ことのはboxさんは過去にも高齢者の役者さんにとても巧い演出をつけられていたので、きっと本作も!と確信していましたが、みごとに的中していました
    ずっこけたくなる可笑しくも優しいお話しで、人は死んだらほんとにこんな風なのかも・・・「死別」の悲しみに対してほんのり灯りをともしてくれるような、しみじみ沁みてくる感じの公演
    この世界観の中では高齢者の役者さんが(高齢者ではない役者さんも)役になりきって演じていることで、台詞がおぼつかない部分がちょっとくらいあったとしてもノープロブレム
    役者さんご自身のキャラクターがちゃんと後押ししてくれているから最強
    ちょっと笑ってしまうその後にしみじみと、なかなかに魅力的な公演でした

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