オバケッタ 公演情報 オバケッタ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    Co.山田うんのここ最近の公演を逃していたのでこちらを覗いてみた。<子ども>を主な対象に、と同時に大人にも納得な舞台、というのがこういった企画でクリエイターが頭を捻る所だろう。初演が2021年とあり、演者12名も同じ面子である。
    前半35分と、15分の休憩後30分の構成。前半は夢の導入から色んな「お化け」(非現実世界の住人的な存在)の登場、皆を動員しての大きな龍の登場といった、幼児の感性にもアピールしそうな視覚的アトラクション重視のパフォーマンス。後半は踊りの中に微細な人間味のニュアンスが籠り、音楽も深い領域へ誘う楽曲が入って来る。ずっと音楽は鳴っているが、特に後半のディープな段階で聴かせる人生を切なくも愛おしく俯瞰させる楽曲がひたひたと寄せて来て胸がざわつく。「オバケッタ」のテーマソングへと展開し、最後は主人公の女の子のソロの背後で可愛い系の女子の声で「あれは夢だったのかな、それとも絵本だったのかな・・」と閉じられ、覚醒前のノンレム睡眠(で合ってるかな)のような闇が一気に落ちる。という按配式である。楽曲の比重の大きい作品。
    客席には低学年らしい子ども連れ客も散見されたが、集中の切れる時間は殆どなく見入っていたようであった。
    (自分はステージに近い二階席から下を覗く格好で観、客席全体も見渡せたので。)

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