田中明子・梶野春菜 2人芝居
ずっとあるって、思ってた。
実演鑑賞
2012/05/29 (火) ~ 2012/06/03 (日) 公演終了
休演日:なし
上演時間:
公式サイト:
http://acco-akikotanaka.com/
期間 | 2012/05/29 (火) ~ 2012/06/03 (日) |
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劇場 | Gallery + Cafe : tayuta |
出演 | 梶野春菜、田中明子 |
脚本 | 田中明子 |
演出 | 田中明子 |
料金(1枚あたり) |
2,000円 ~ 2,000円 【発売日】2012/05/01 前売り2000円、当日2000円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 『HOLE』は女のある日常を描いた作品である。 物語の内容は、ここであまり説明が出来ない。見に来てくださる方々に、委ねたいと思っていからだ。 だから、この作品の誕生について、ここには書こうと思う。 『HOLE』は、面白いと思う。少なからず、私たちは自信を持ってお届けする。 是非たくさんの方に、見ていただきたい。少しでも、その足懸りになればと思っている。 前置きが長くなったが、 『HOLE』誕生物語のハジマリハジマリ・・・・ 3.11大きな地震が起きた。 私は、ひとつの公演を白紙に戻し、朝帰りをして、次の公演の打ち合わせに向かって自転車に乗って最寄り駅に向かっていた。 少し遅れそうだなメールをしなくちゃ、そう思って急いで駅に向かって、駐輪場に自転車を止めようとしたその時、 地面が揺れた。 怖くて外に飛び出し、建物が一番無い場所へ走った。 駅のロータリーの中央。真昼間、頭の後ろには大きな時計台。 たくさんの人が集まって来た。時計台の後ろには駅。私たちは、駅前ビルに囲まれていた。 また、揺れた。 映画のワンシーンを見ている様、目の前のビルのガラス窓が飛び出して来そうだ。 まだ、揺れている。 電話はもちろん繋がらない。四方八方にいる誰もが誰かに連絡をとっている。厳密には、取ろうとしているが、繋がらない。 電車も動いていない。 会う予定の彼女とも、連絡が取れない。 また、揺れる。 そこら中から声が漏れる。動けない。 家に帰ろう。 電柱が揺れている。 早く家族と一緒にいたい。早く家に帰りたい。独りぼっちは嫌だ。 ペダルをグングン漕いで行く。 また揺れた。 大きい。 でも、走り続ける。 「お父さん!お父さん!」叫びながら、ペダルを踏み続けた。いつの間にか、子供の様に泣いていた。 ゆっくりでも、父がいる家に向かってペダルを踏んだ。独りぼっちは嫌だ。 着いた。 家の庭、全開にした窓、リビングのダイニングテーブルの下に隠れて、きゅうりをかじる父がいた。 私は、また泣いた。 もし、独りぼっちになったら・・・ 独りぼっち 独りぼっち 独りぼっち 独りぼっち 独りぼっち 独りぼっち 独りぼっち 独りぼっち 独りぼっち ヒトリボッチ。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 写真:櫛ビキチエ デザイン:長谷川扶美(deg.) |
物語の内容は、ここであまり説明が出来ない。見に来てくださる方々に、委ねたいと思っていからだ。
だから、この作品の誕生について、ここには書こうと思う。
『HOLE』は、面白いと思う。少なからず、私たちは自信を持ってお届けする。
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