期待度♪♪
これが最後か
昨年まで行われていた創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!」は、企画者の意図はどうだか知らないが、一観客としてはフェスティバルの目玉企画だと思っていた。
「お祭り」ならば、ただ公演をずらっとやるだけではなく、何か観客も巻き込んだイベントが欲しいところである(北九州演劇フェスティバルは逆にイベントばかりで公演が殆どなくなっちゃったが)。その点で、やはり観客参加型の創作コンペは魅力的であったのだ。
何のアナウンスも無しに今回は「中止」になってしまっているが、これが「廃止」なのかどうか知らない。中止の理由も分からないが、あえて「憶測」するなら、全国から応募と謳いながら、実際には応募総数が極端に少なかったのではないか。昨年だって、予定では「3劇団競演」のはずが、フタを開けてみれば「一定基準に達した劇団がなかった」という理由で、2劇団に減らされていたのだ。
福岡は演劇を公演する場として、やっぱり魅力がないのかなあ、優勝劇団への助成金とか報奨金とかケチってるんじゃないのかなあ、とか、「憶測」はどんどん広がっていくのだが、現実に企画がポシャッている現在、文句を言うだけ詮ないことである。
最後の上演劇団が、「柿喰う客」という先鋭的な実力は劇団であったことは幸いである。もっともまた地元からキャストを募る(しかも練習がたった7日)というから、グダグダなものになりはしないかという懸念はものすごくあるのだが。福岡の役者でそんな短期間で使えるようになるのって、1割もいねえぞ。