満足度★★★★★
充実
3人の作り手による3作品オムニバス?芝居⇒映像⇒芝居の3本立て。内容は充実していて満足。事務所という場所での公演だったのでどうなるかと思ったけど窓を開けるたびに外の環境音が響いてきてリアリティのある空気を味わえる。アングラチックな映像が衝撃的でグサグサきた、おもしろかった。至近距離での芝居も臨場感があって◎。何よりこのチケット代はお得…
満足度★★
リレー的3本立て
外苑前のビルの6階にあるアパレル会社のアトリエ兼事務所での公演で、客席が20席程度しかない狭い空間の中で、いくつかのモティーフを共有しながらテイストの異なる3本が続けて上演されました。
原田悠『イル』
面接を受けに来たもののデザイナーがどこかへ行ってしまって取り残された女性2人の物語で、不条理なテイストがありました。自分の世界に入って喋り続けるがちな女と、おっとりした女の少しずれた会話から人生に対する不安感がかもし出されていました。
窓を開けて外部空間を作品に取り込んでいたのが効果的でした。台詞回しが硬く、一本調子な雰囲気になっていたのが残念でした。
ウドウド『ミル』
無気力な感じの男と魔法少女を名乗る黒ずくめの怪しい女が外苑前~原宿を歩いて回る様子を描いた映像作品でした。
別撮りの背景と役者が合成されていて、うさんくさいチープ感がありました。表現したいことが良く分からず、惹かれる要素がありませんでした。
杉田鮎味『サワル』
オフィスに戻って来たデザイナーと、警報を受けてやって来た警備会社の男のコミカルなやりとりが描かれた作品でした。
1本目に出てきた人物や物とリンクさせた話の展開が巧みで良かったです。役者の演技も間の取り方が良くて楽しめましたが、物語としては内容が薄く感じられました。