実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/12/24 (火) 17:00
24日の2本立て公演で再演のアオハル(初演は未見)と新作の青春を一気見。
【アオハルがやりたくて】
引っ込み思案の高校生が電車に偶然乗り合わせた4人の人々と巻き込まれる不可思議な事態。
観ているうちに「異世界転移系」か?と思った(昨年放映のあのドラマも想起)が、無線らしき音声が途切れ途切れに聞こえる場面で先の展開を予期する。
というのは35年前の関東ローカルの深夜ドラマの1エピソード(君塚良一脚本・落合正幸演出)と通ずるものがあったから。
そしてそれは当たらずとも遠からずながらドラマのビターな結末とは異なり主人公の成長(?)を描いており胸をなでおろした。
【青春がやりたくて】
昨年初演だった「アオハル……」と同じ装置を使っての新作書き下ろし。
青春18きっぷで旅に出た壮年夫婦だが車内にいる乗客がことごとく妻がかつて憧れた相手(の今の姿)で……な物語。
その切ない真相を明かすクライマックスへの装置の換装が「これぞ離風霊船」で、かつてスタジオあくとれで四畳半の部屋が回転したこと(1999年「四畳半床之下」)など懐かしく思い出した。