おわるのをまっている 公演情報 おわるのをまっている」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初日を観劇。三度に渡る拍手、劇場に満ちるその音がとても温かくて落涙。あの拍手には作品や作家や劇団への待望と敬愛が、それから、複雑な心身を抱えながら其々の今を生きる互いへの労いや祝福が込められている様に感じてならなかった。みんなで抱きしめ合うみたいな拍手だった。
    ここ数日それこそ不調ゾーン入っちゃってたけれど、シアタートラム行ったらそこにはとても勇気がいったはずの、だけどその分やさしい言葉や景色があって、「わたしも同じことあるよ」って言ってくれる人がいて、好きな人に沢山会えて、私はこの人たちと一緒にあの温かい拍手してたんだな、と思ってまだ胸がいっぱいの帰路。
    そういうことがすこやかな心を保つためにはとても必要なのだということを気づかせてくれる劇。

    その後しばらくして、色々やらなきゃなのに何もする気が起きず後ろめたさにまたやられていたとき、とりあえず温か靴下はいてあのホテルのみんなを思い出していた。そうこうしてたら観てほしい人の顔が浮かんで連絡して、こちらがもらった言葉に励まされたりして。しんどい時こそ出会ってほしい演劇だなと痛感する。そういう演劇はとても少ないとも思う。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/12/12 (木) 19:00

    名前は知っていたが見るのは初めて。「鬱」を扱って、不条理ながらリアル。97分。
     鬱状態のマリは夫のヨウの長期海外出張に付いていくが、滞在崎のホテルには奇妙な人が現われ…、の物語。鬱、とまでいかなくても、気持が落ち込んだ時には鬱陶しいと思う人々が次々に現われ、不条理な展開も鬱のマリにはこう見えているんだろうな、と思うと分かりやすい。いかにもな展開も多いが、奇妙に納得できる作品だった。

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