実演鑑賞
初日。ギリギリだったけど、観られてよかった。
おぐセンターでのワークインプログレスのような公演で「この言葉と風景を多くの人に」と感じていたあるシーンが、前後の文脈含めてより強固なものになっていた。
他者の気持ちを「想像すること」を忘れずにいたいと生きているつもりでも、「想像することさえ必要でなくなればいい」と思う人がいることまでは想像が及んでいなかった。
この題材においてはマジョリティに振り分けられる自分、そんな自分が知らずに手にしている特権性のようなものを痛感させられた。必要な機会だった。
私はこの公演を田舎の両親にも観てほしいと感じた。
y/nのレクチャーパフォーマンスは都市部のみならず地域にも持ち出される意義があると思う。なんなら教育現場でやってほしい。もちろん持ち出しではなく国のお金で。その意味があると思う。死と生/性と生が痛切に背中合わせとなったあの言葉を私は忘れない。忘れてはならないと思う。必要な時間だった。
(※この題材のパフォーマンスを受けて、「満足」してしまうことは作品が伝えようとしていたこと、それを受け取った自分の体感にも逆行する行為に感じるため、「満足度」は空きにします。ただ、観られてとてもよかった。)