If you don't know ai 公演情報 If you don't know ai」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    真田林佳さん出演。29日のBチーム、30日のAチームを観劇。

    先日、3月16日に開催された事前イベントにも行きました。行っておいてよかったです。何人かの方、とくに永石匠さんと倉本琉平さんの素に近い感じを知った上で観劇することで、より楽しめた気がします。倉本さんが演じた「ユウタ」は素とあんまり変わらない、というのは言い過ぎでしょうか。事前イベントで感じたイメージにぴったりの役でした。

    事前イベントでは舞台に関することはあまり話題にならなかったです。何を言ってもネタバレになりそうで、とのこと。そんなこともあって、複雑なシナリオなのかなと想像して観劇に臨みました。

    主演のテジュさん演じる真白ユジンは、絶妙でしたね。諺の意味を知らないという条件を自然にクリアしてます。まっすぐな好青年を見事に演じられてました。実は最年長。そうは見えないですよね。
    去年の「真夜中のオカルト公務員 The STAGE」でアザゼルという悪役を好演されたのを覚えてます。今回は180度違った役どころでした。

    真田さんがいつもと違う雰囲気で出演されるということで注目してました。想像以上にいつもと違って驚きました。すごく良かったので、こちらの路線もぜひお願いしたいです。

    ネタバレBOX

    真田さんの演じる可愛らしくも薄幸な人妻は「新妻 愛」。不自然な名前だと思ってましたが、マッチングアプリのための偽名だったということで納得です。本名は小百合。
    ユジンと関わる3人がヒロイン級で、よく見るとほかの2人も「真愛実」「結愛」というように愛の字が入ってます。

    ***

    舞台の内容について。大きく2つのテーマがあると理解しました。
    ひとつは人間の感情・欲求・幸福の追求が、「ボタンのかけ違い」で悪い結果を招くこと。
    もうひとつは「AI」。エーアイです。

    冒頭のカチャカチャというキーボードの音はコンピュータを象徴するもの。これはAIの伏線。
    「ai」は「アイ」と読まれ、エンディングだけ「エーアイ」と読まれました。最後に種明かしをしたわけですね。

    4人が「別の世界線の過去」に行ったところから先は、語り部(アラタ)による「AIモデルのトレーニング」と解釈しました。AIすなわち人工知能を育てるためのシミュレーションです。

    ユジンは幸福度を上げるよう行動します。小百合(愛)と関わった。ユジンも小百合も不幸になってしまいました。
    ユジンはやりなおして、真愛実と関わった。もっと悪くなってしまいました。
    再度やりなおして、結愛と関わった。もっと悪くなって、ユジンも結愛も死んでしまいました。

    最後の語り部のセリフ。「なかなか上手くいかないものですねえ。(中略)もっと色々な感情を覚えさせ、人間を超える完璧なものを作り上げなければ」。AIモデルのトレーニングは、たった3回なわけはありません。膨大な回数のシミュレーションが行われることでしょう。

    最後に登場人物全員が出てきて、機械のように前を向いてお辞儀をしました。カーテンコールではありません。劇中です。最悪のバッドエンドに見えるけど、それはシミュレーションのひとつに過ぎない、ということを確認させてくれました。見ている方は救われます。

    過去に戻らなかった世界があるはずです。ユジンとカレンがくっつくと良いですね。最も良い結果になるような気がします。良い結果とは「みんなの幸福度の合計が高い」かな。ノゾミの幸福度は下がるでしょうけれどもね。

    以上はあくまでも私の解釈です。この解釈にも矛盾はたくさんあるでしょうが、それはそれで。

    ***

    小百合の夫「タイシ」の永石匠さん。いい人とは言えない役回りでしたが、事前イベントで永石さんを拝見していたことで「きっと本当はいい人なんだろうなあ」と思ったり。

    冒頭のダンスでは、みなさん裸足で素敵な踊りを披露されていました。思い返すと、栗原大河さんの「ノゾミ」がみんなを人形に見立てて糸で操る様子を表していましたね。

    空港のシーン、旅立つ2人が手ぶらなのはかなり違和感がありました。飛行機に乗るようには見えません。

    ユジンが倒れているところ「救急車呼んでくる」「私も行く」でどこかに行くのは不自然だと思います。携帯で呼ばない理由が見当たりません。呼んだうえで「人を呼んでくる」とか「AEDとってくる」とかにするのが良かったのではないかと。

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