東京ノーヴイ・レパートリーシアター 第8シーズン公演 公演情報 東京ノーヴイ・レパートリーシアター 第8シーズン公演」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    白痴 2度めです
    シアターXでの公演では無かったナレーションが入って、さらに分かり易くなっていました。でもナレーションの噛みは厳禁でしょう。何だか、ちょっと荒っぽさを感じるナレーションでしたね。ハリセンも音が出たり出なかったり。もうちょっと工夫して欲しいです。役者さんたちの演技は相変わらず素晴らしく、
    下北沢の劇場では細かい表情まで見えて見応えがありました。主人公の公爵も良かったし、特にラゴージンはドストエフスキーの描く、愛情や感情が深すぎて狂気に近いロシア人像を彷彿とさせて素晴らしかったです。余談ですが、公演後は観客が傘を忘れないようにきちんと出しておきましょう。前日はちゃんと目に付くところに並べてありましたよ。

  • 満足度★★★★

    越後贄女唄冬の旅見ました
    よく出来たいいお芝居だったと思います。三味線を弾いた女優さん、よく撥が返って猛訓練の跡が覗えました。よく抑えた演技で、贄女の哀れさ、強さ、やさしさなどよく出ていたと思います。でも全体にいまひとつ何か足りないような・・・・。ちょっと抑えすぎたかな?もう少しパンチの効いたシーンがあっても良かったと思います。

  • 越よく出来たいいお芝居
    でした。

  • 満足度★★★★★

    孤独な美しい旅
    初めての東京ノーヴィ・レパートリーシアター、
    「銀河鉄道の夜」を選んだのは、一体どんな宇宙を創るのかぜひ観てみたかったからだ。
    そしてその宇宙の旅は、今思い出しても泣きそうになるほど
    果てしなく、孤独で、美しい旅だった。

       

    ネタバレBOX

    冒頭、子ども達を演じる役者さんの年齢が少し気になったが、場面が銀河鉄道の列車に移った辺りから気にならなくなった。
    台詞の上手さとか技巧ではない。
    ジョバンニを演じる金子幸代さんの、他者の台詞に涙をいっぱいためて反応するのを見ると、どうしようもなく泣けて来る。
    ジョバンニはカンパネルラがもう死んでいることを知らないはずなのに
    死者の言葉と知って聞けば、その台詞はひとつひとつ重い。
    「ほんとうの幸い」とは何か。「ほんとうにいいことをしたら幸い」なのか。
    たったひとりの友を喪ったジョバンニの孤独と相まって、死者の語る「幸い」は
    あまりにも悲しい。
    誰かのために死んでしまって、それを幸いと語る人にマジで泣いてしまう。

    私が見たかった空間の創り方に関して言えば、期待をはるかに上回る素晴らしさだった。
    足元の川の流れ、マリア像の照明、闇を横切る小さな列車、ケンタウル祭で川に流される灯篭。全てが息を飲むほど美しい。

    この劇場の、この空間で「銀河鉄道の夜」を観ることに幸せを感じる、そんな舞台だった。

このページのQRコードです。

拡大