期待度♪♪♪
未来の子どもたちに
ヤヌシュ・コルチャックの存在を知ったのは、多くの人がそうであったように、アンジェイ・ワイダ監督の映画『コルチャック先生』である。
ナチスによるユダヤ人迫害の実態は、未だに全貌が解明されたとは言えない。ホロコーストはなかったと主張する反ユダヤ主義者も決して少なくはないのが現実だ。コルチャックの功績を語ることは、必ずしも簡単なことではない。
劇団ひまわりは、1995年以来、定期的にコルチャックを題材にした舞台を上演し続けている。中にはワイダ監督を招聘して監修を依頼した公演もある。ひまわりがいかにこの公演に力を入れているか、差別と迫害から子どもたちを守ろうとしたコルチャックの人生を後世に伝えることに情熱を傾けているか、その歴史が語っている。
脚本や演出、キャストは変わっても、加藤登紀子の音楽は変わらない。それも楽しみである。