満足度★★★★
何度同じ過ちを犯すのか?
90年に書かれたチェルノブイリと広島を題材にした戯曲だが、劇中の記者の言葉が今なお実現されていないことから「何度同じ過ちを犯すのか?」と考えさせられる。(当時自分も「日本の技術なら大丈夫だろう」と楽観していたことへの自戒も含めて)
こうして考えると、原子力エネルギーは「第2のプロメテウスの火」というよりもむしろ「バベルの塔」的なものなのではないのかと思ったりも…。(聖書と異なり繰り返す分、タチが悪い)
また、第2部での現地の小中高校生が書いた作文の朗読に「日本の問題ver.311」の冒頭の辞を思い起こし、いずれにしてもこの2公演は対を成すものではないかとも思う。
満足度★★★★
2部構成
震災だけでなく、戦争等も含めて「個人」の目線からのお話が考えさせられる。
会場の雰囲気やピアノなども、なにか気持ちをおおらかにしてくれ、なにを考えるべきか受け入れやすい。非常に落ち着いた気持ちで観れる。
一部の物語+二部の朗読が多くのことを伝えてくれる。