実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/09/29 (日) 18:00
鵺的・高木豊、チタキヨ・米内山陽子による書き下ろし短編二人芝居2編。
高木作品は鵺的と動物自殺倶楽部で上演された「夜会行」の延長線上で本編はもちろん、音響効果が独特。あれは人物の心象の表現か想像上の相手の反応かはたまた現実での反応か?
いずれにしても観客の判断に委ねる余地が大きく面白いと言うか巧みと言うかそう言えば終演後に訊きそびれたがあの音響は脚本による指定か演出か?
休憩と座席移動を経ての米内山作品は事故死した兄弟それぞれの妻が一周忌法要後に菩提寺でかわす会話。
微妙な距離感の二人が故人への想いや自分の過去などを語りつつ距離を詰めてゆく様がユーモアを交えて描かれヨナさんらしい感じ。
各作家と会場の特質を活かした公演、お見事!
あと、1編目と2編目の合間の客席移動時の誘導を筆頭にスタッフワークもとても良かった。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/09/29 (日) 18:00
女優2人のユニットの2作目。テイストの違った短編を2作上演して、興味深い舞台になっていた。(5分押し)34分(10分休み、席移動6分)28分。
『in and out』は鵺的の高木登の作。レズビアンカップルの一方が親の介護をしなくてはならなくなりカムアウトするが…、の物語。ヒリヒリするテキストと「音」の演出が効いてる。
『寄る辺の2人』はチタキヨの米内山陽子の作。兄弟とそれぞれ結婚した嫁同士が、1周忌を機に初めて腹を割って話をするが…、の物語。ホッとする展開で笑いも多く、最後はちょっと切なく終わる。
演出の福永マリカのアイデアも光る。