実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/06 (日) 13:00
二十代で亡くなった主人公の小学校以降の人生を50分ほどで見せた後に「バグを使って部分部分をスキップして30分に収めれば死を覆してそこから先に進むことができる」というゲーム丸出し(笑)の課題に挑戦する主人公たちを描く。
「演劇とコンピューターゲームの融合」を得意とする(私見)ここだが、また新たな独自の発想をしたことに舌を巻く。まったく演劇を何だと思っているんだ!(笑)
実演鑑賞
満足度★★★
作家・萩田頌豊与(はぎたつぐとよ)氏の飽くなき姿勢にビンビン来る。(何故かスターダスト・プロモーション所属になった)。ある種の狂気すら感じる。独特の会話ギャグがノンストップで炸裂。初日に集った若い観客等は待ってましたの爆笑の連続。面白かろうがつまらなかろうが思い付いたこと全部ぶち込む姿勢を全面的に支持。とにかく手を伸ばしている。その先に手を伸ばしている。何でだか判らないがひたすら手を。何が正解かなんて誰にも解らない。その手を伸ばす情熱に興奮している。
主演の前田悠雅さんは綺麗すぎて怖ろしくなる程だった。ファンは全公演全通する位で丁度いい。そのぐらいの価値は断然ある舞台。損はさせない。一体全体もう I don't know!
野上篤史氏は独特なキャラ。
木下もくめさんは気が違っている。
藤本美也子さんは長身。
立川がじら氏は設楽統っぽい喋り方。
高畑遊さんはいつも通り。
てっぺい右利き氏の安定感、段々大物っぽい雰囲気に。
加藤美佐江さんは訳が分からない。
やたらスピードを競い合う世の中で何をやるにもノロマで何事も決めかねる主人公。主人公達の小学校の教室の風景から恋や部活の青春模様、成長物語が描かれていく。だが何とは言えぬ違和感が少しずつ覆い始めるとあっという間に世界は一変してしまう。
今作のテーマは「バグ」(プログラム上のミス)。
是非観に行って頂きたい。