桃の花を飾る 公演情報 桃の花を飾る」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    若伊達プロジェクト「桃の花を飾る」観ました。
     現実と架空、複数の物語や視点が並列し交錯し、もつれ合って語られる。世界の線引きを(死生すらも)越えていく思い。わちゃわちゃの中からにじみ出る、大事な人へのいとおしさや切なさ。終盤の、生命讃歌を感じさせる美しいシーンや、世界を再生させるカーテンコールに涙しそうに。一度は頓挫しながら、一年がかりで復活した若きプロジェクトに拍手!名古屋から観に行った甲斐がありました。

  • 満足度★★★★

    丁寧な演出
    勢いと熱のある戯曲を、勢い任せにせず丁寧に演技演出をつけた結果の好演と感じた。生活や愛情というもののハードな面を、決してネガティヴならず、良い距離感で気持ちよく見せていて、すばらしかった。若手の躍進に目を見張った。

    ネタバレBOX

    一人も悪人が出てこない(だから余計に切ない)、ともすればリアリティが無く没入できなくなりそうな設定も、そもそもナビゲータとして犬猫が喋り、小説と現実を行き来するという設定の中にうまく飲み込まれ、あれ?どこが小説?と思っているうちにクライマックスまで連れて行かれている戯曲は実に見事。それぞれに苦しむ登場人物たちがいながら、肯定的にいつくしむ確たる視点があることで、舞台上がほぼ終始やさしい空気に包まれているのもまた切なく、すばらしかった。

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