そして下北沢で我々は 公演情報 そして下北沢で我々は」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 実演鑑賞

    16日観劇

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    凄く面白い。
    劇団の疑似ドキュメンタリーな感じ。入団したそれぞれの女性の人生を切り取ってみせる。

    女優を目指して上京したもののただのフリーター生活を送って腐っていた椎木ちなつさん。大阪で知り合いだった真壁愛(めぐみ)さんに劇団に誘われる。主宰は片岡百萬両氏。同世代の川嶋芙優さん、美鈴さん。ベテランの袋小路林檎さん、美津乃あわさん。客演の前川ゆう氏。キラキラとした目で劇団に入って来た新人、福澤音羽さん。

    主催・演出・脚本の片岡百萬両氏は出演もこなす宮川大輔系。
    真壁愛さんはハーモニカホルダーでIQOSを常時携帯する虻川美穂子系。気が利く理想の劇団の先輩。
    川嶋芙優さんは親友4人組で集まり毎月カラオケBOXで夢を確かめ合っている。
    美鈴さんは劇団の小道具の買い出しの帰りに異世界転移してしまう。
    福澤音羽さんは真顔にコミカルな動きで台詞を繰り返す見せ場あり。
    前川ゆう氏のデビルマンの被り物が良い。
    袋小路林檎さんの「メ〜シ〜ア」「救世主」の合いの手。
    美津乃あわさんは21歳のモデルを目指す役もハスキーにこなす。
    椎木ちなつさんはアイドルフェイス。
    MVPは衣装の植田昇明(のりあき)氏の爆発するセンス。この衣装抜きでこの世界は描けない。

    細かい動作の振り付け一つ一つに手が込んでいる。
    マチルダアパルトマンが好きな人は好きだと思う。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    前日に観たアイナ・ジ・エンドの武道館本編ラストは『きえないで』。全てを捨てて歌手になる為、進学せずに大阪から上京した。身銭を切って小さなライヴハウスで歌う日々。全く集客出来ず先の見えない焦燥。一体どうすればここから抜け出せられるんだろう?18歳、その時初めて書いた一番思い入れのある曲、『きえないで』。「この曲を10年以上掛けて武道館に持って来れました。凄く嬉しいです。」

    今作の登場人物達の叫び声と重なる。暗闇の中でもがき苦しむ叫び。「暮らしを変えるより、暮らしを変えるより、夢を変えたいわ」とピーズは歌っていた。

    短編を引き延ばした感じで構成がスカッとしないのが残念な部分か。

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