期待度♪♪♪♪
チケット毟りあい
「夢の遊眠社」時代に野田秀樹に入れ込んだ人々は、NODA MAPになってからの「実験作」には必ずしも満足していなかったのではなかろうか。どの作品も、キャストこそ豪華になってはいても、どこかしら「上滑り」している印象があったからである。
しかし、この『THE BEE』は、初演時、辛口の批評家からも頗る評判がよかった。筒井康隆のブラックな原作『毟りあい』が、野田秀樹の狂気と毒と、相性がよかったためかもしれない。
本来なら、今回のキャスト変更(秋山菜津子→宮沢りえ、浅野和之→池田成志)によって何がどう進化したのかを、比較して観てみたいところだが、残念ながら、初演版は東京で観る予定にしていたものを、チケット完売で涙を飲んだ。今回のバージョンを一つの決定版として鑑賞するしかない。
今回もチケットは既に完売目前だそうだ。行こうかどうしようかお迷いの方は、早急にご決断を。