「君の死に方、私の生き方」 公演情報 「君の死に方、私の生き方」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-3件 / 3件中
  • 実演鑑賞

    鑑賞日2024/07/31 (水) 19:00

    価格3,500円

    星組、公開ゲネを観劇。7年前にも同じ演目を見たが、演者も演出も違うので別作品のような趣
    時代が進み、テーマの受け取り方に変化があったと思う

  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    SFファンタジー。全体的に美しく浮遊感ある演出で観(魅)せる。
    物語は説明にある通りだが、陸地と海底をあるもので繋ぐ。それは心にだけ聞こえる<声>、これが物語を支えている。少しネタバレするが、生死の狭間(世界)で人の優しさ思い遣りを描いている。
    (上演時間1時間50分 休憩なし)【A・菅野組】

    ネタバレBOX

    舞台美術は、周りに白紗幕が垂れ下がり海中をイメージ。中央奥の一部が回転し公衆電話ボックスが現れるが、この装置が重要。

    登場する人物は、島という場所柄から皆知り合いのよう。説明にある女漁師 高田七海(池内菜々美サン)は絵描きの 高橋天斗(ジャスティスMIKIOサン)と付き合っている。2人は美女と野獣カップルと揶揄われていたが、そんなことは意に介さず仲が良い。高田家の4人姉妹弟はすべて父親が違い、母はまた別の男と海外に住んでいる。ネグレストされた子供たちは結婚願望が強い。七海や天斗と幼馴染の伊藤凜(Maoサン)は女だが、七海の妹 春(トギナナミ サン)が好きで結婚したいと思っている。しかし、同性婚は認められない。現代的なテーマを挿入するがサラッと流し深堀りしない。

    或る日、七海・天斗・凛の3人は或る島に向かう途中、天候が急変し 落雷にあって海底にある楽園へ。地上では意識不明で生死を彷徨っている状態だが、楽園では楽しい時を過ごしている。その現実と幻想、それは生と死の狭間の世界の中にいることを意味する。実は天斗は既に亡くなっている。七海は意識を取り戻せば地上へ、一方 海底の楽園に居れば天斗と一緒にいられる。しかし地上では姉 美子(鰺坂万智子サン)や弟 義明(松田よしきサン)が看病し 意識の回復を願い、医師(マツダヒロエ サン)が懸命の治療。
    また海田美咲(酒井葉子サン)という女性も楽園におり、こちらは母 花子(岩井杏加サン)が回復を待っている。タイトル「君の死に方、私の生き方」は、七海と天斗の選択 その揺れる心を表している。

    楽園…竜宮城のように楽しいひと時を過ごしているが、地上では昏睡状態。その意識下へ交信してくるのが電話(ボックス)。現実と幻想の世界を繋ぐ唯一の手段が、今では珍しい公衆電話。多くは楽園のシーン、そこには くじら(☆★朋★☆サン)、タコ(花子と二役)、クリオネ(水野月葉サン)・ひらめ(菅野真紀サン) がおり、舞い踊り 時に意味深な行動や言動が…。そして七海と天斗のために粋な計らいをする。
    全体的に明るい雰囲気で、生死の狭間という切迫・緊張感はない。もっと言えば海中の楽園ーパラダイスという感覚もあまりない。むしろ公演では、場所の設定ではなく、2人とその周りの人々の<優しい心>・<相手を思い遣る気持>に焦点を当てた描き方。それを 総じて若いキャストが等身大の若者像として体現して観(魅)せた 爽やか作品。
    次回公演も楽しみにしております。

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