満足度★★★★★
あまりにも素晴らしい!!
1983年の旗揚以後、大橋泰彦さんと伊東由美子さん、二人の座付き作家の作品を 上演し続けている劇団離風霊船。おおよそ30年の歴史を誇るだけあって、ものすごおく素晴らしい作品でした。まさに圧巻!7年ぶりの伊東さんの新作公演は「あっ」と驚く構造と演出を盛り込んだ作品展開や舞台仕掛けが特徴で、テーマは、人間の善悪やエゴイズム。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
伊東演出冴え渡る!
離風霊船らしい不条理劇で、観る者をじわじわと追い詰めてくるような作品だった。
俳優の皆さんの演技もすばらしく、濃密な時間を過ごさせていただいた。
最近観た芝居を否定するわけではないのだが、久しぶりに「演劇」らしい「演劇」を観た感じ。
人が人を演じると言うことを極限まで追求し、俳優をがんがん追い込んだであろう伊東さんの演出は、本当におもしろかった。
残念ながら、今日(13日)の15時からの回が千秋楽となるが、すごくおすすめな作品。
離風霊船おなじみの、楽日スペシャルは見逃せないと思う(笑)。神出鬼没な演出家・伊東由美子さんが、俳優たちにも内緒で、登場するとかしないとか。
満足度★★★
繰り返されるもの
後悔先に立たずと昔から言われますが、それがまさに身につまされるような話です。
久々に伊東氏の脚本でしたが、繰り返される現実と妄想というと、過去作品「コーポ桜木・・・」を想起させるところがあります。今回は笑いのテイストはほとんど無く、息が詰まりそうな展開でしたが、一体どこに転がっていくのかと最後まで予想できませんでした。