満足度★
ダンス無しの2時間トーク
勅使川原三郎さんが出演なので踊るものだと思っていたのですが、トークのみで全く踊らないイベントでした。トークの内容も勅使川原さんが人に見せる前提ではなく付けている日記の抜粋をネタに自由に話すというもので、得る所が無かった訳ではないのですが、行き当たりばったりの纏まりのない話が続くので、辛かったです。
上演予定時間が60分となっていたのに実際は110分程あり、勅使川原さんは1時間を過ぎたところでも全然時間を気にする様子がなかったので、制作サイドの伝達ミスだったのでしょうか?
『なにもない空間からの朗読会』のシリーズは通常の公演と変わらない高いクオリティーの作品が多く、この回も期待していたので、残念な内容でした。
ステージ上では孤高の人といったイメージの勅使川原さんが眼鏡を掛けてボソボソと話す姿が意外で親近感を感じました。照明は明るさではなく暗さを調整するために用いているという旨の話や、確定せずに躊躇し続けるダンスという概念が興味深かったです。