満足度★★★★★
流石
素敵なクリスマスイブを過ごさせていただきました。
まず装置、というか空間がいい。
小さな教室にどかんと舞台が作られていて、その回りを客席が囲む。客席は高さがあり、すぐ下の通路は役者の舞台空間になった。自分の足元から役者が出てくるのは今までにない新鮮さがあった。まさに空間全部が芝居の空気で充満していて、とてもうきうきしながら見れました。
役者もなかなか個性が強く、特に高木健さんの「お馴染み感」はとても凄かった。多分初めて観た人でもそんな感じがすると思う。他の役者も皆はっちゃけていた。クリスマスイブになにやってんだろうとか思ってたのだろうか……
正直ラストの無理やり締める感じは好みではないのだが、それでもスカッとするようなパワーがあったのでとても満足でした。
自分の観た回はなにやらトラブルが多かったみたいですが、なかなか機転が効いていたと思います。
満足度★★★★★
レベル高い
梅舟惟永さん目当てで観劇。
場内暑くなると注意書きにあったが、本当に物凄く暑かった・・・。
学生の演劇がどのようなものかと思ったが、「犬と串」もだがレベルの高さに驚いた。
若いパワーに圧倒されて観客も若くて元気を貰った。
これで800円は安い。
満足度★★★★
そういえば
オヤジが死ぬすこし前、お袋と病院から帰ってくると、
「お父さんは私を顔で選ばなかった、自分は美人じゃなかったから」
と、よく(嬉しそうに)言っていた。
・・その時は、意味がよく分からなかった。
そもそも自分の母親の顔を世間一般の美の尺度で測る頭が無かったから・・(まぁ、単純なんです(汗
父親の死に顔を見て、やっと分かった(気がした)。
安らかな死に顔は若いころに戻っていて、なんだか歌舞伎俳優みたいで、(わりと)男前だった(笑
仏壇に食事を出しながら、嬉しそうに話しかけるお袋の顔をみていると、
先輩である父親の選択は間違っていなかったのかな、と思う。
今回、芝居自体は楽しめたものの、
「人間(女のコ)はしょせん顔」
みたいなポツドールチックな叫びには、まったく共感できないな(スミマセン(苦笑
自分のことを「美人じゃなかった」と話すお袋の姿を見る限り、
愛とか幸せのようなものと、美人かどうかというものとには、
関係無いように、自分には感じられてしまうので。
お袋は美人ではなかったのかもしれないけれど、
いつもまじめに一生懸命働いて、人のことを考えていて。
そういえば3.11の津波の時には、宮城の方に引っ越した知り合いのことをすごく心配して、
無事の連絡を受けたら心から喜んでいた。
人間の幸せみたいなものに関係があるとしたら、
それは他人の幸せをどれだけ自分のことのように喜べるか、とか、そんなささやかな、
やさしい陽だまりみたいな気持ちがあることなんじゃないかな、と、思ったりする。
芝居自体は面白くて楽しめました。
でも、『女は顔』て言うのはちょっと古いんじゃないかなぁ?
・・・というか、「一揃い丸井(伊勢丹でも109でもいいけど)で買った服なの、カワイイでしょ」
みたいな(わかりやすい)女のコに、見かけだけでコロッと騙されてるような
若い男ばかりだとしたら、日本ももう終わりではないかと(苦笑
見た目を磨くのは悪いことではないけれど、
それには男も女もまず、心の優しさがあってのことだと思う。
男子はまず、そういったものを頑張って見極められるように
目力を鍛えなければ!(・・・って、他人事じゃないな、俺も頑張らねば・・
※モンハンの動作ばかり見極めてる♨場合じゃない↑
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ただ、顔はともかく、立ってるときの佇まいとか、目のなかの光とか・・
そういったものは、幸せと関係がある気はする・・。
あと、男性のみなさん、もっと猫(やうさぎ)を可愛がりましょう。
日本から捨て猫(や犬)がいなくなれば、もう少しマシになるのではないかと・・(苦笑
満足度★★★★★
栗原香が素晴らしい。
劇研アトリエで犬と串が最高に面白い芝居をやっているときに、学生会館ではエンクラがこの素敵な芝居を上演している。本当に早稲田ってすごい。学生のレベルを軽く超えている。
今回のエンクラの芝居も、オールスター公演というような凄いキャスト陣。そのなかで、まだ名前が知れ渡っていない栗原香が主役を見事に務め、渾身の演技を見せつけた。ともかく彼女しか出来ない演技。その圧倒的なエネルギーと、内向的な演技で、自分を追いこんでいく様子は、演技賞ものである。
新しい魅力的な女優の誕生を祝いたい。