お伽草紙/戯曲 公演情報 お伽草紙/戯曲」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    これを子ども向けとして上演していることにかなりの驚き
    押さえておかないと、雀のように飛び立ってしまう昔話。
    手の指の間からポロポロとこぼれ落ちてしまうお話。
    子どものように真剣に観た。

    ネタバレBOX

    チラシが楽しい。

    冒頭の老人の独り言から舞台に引き込まれる。

    子どもたちは、埋め込まれた、よく知っているお伽噺の断片を、舞台の上から見つけ出す楽しさもあるのだろうか。
    また、あるいは、断片から作られたお芝居に、自分ならではの「物語」を見つけ出しているのかもしれない。

    まあ、自分が小学生とかだったら、目の前で大人たちが一生懸命やっていることは、同じように一生懸命見るだろうなと思うけど、大人は、つい、いろんなことを考えすぎてしまうのだな。
  • 満足度★★★★★

    見応えあり!!
    脚本、演出、役者のすばらしさは言うまでもないが、スタッフ、制作など全てにおいて質が高い!

  • 「お伽草紙/戯曲」
    役者の身体も発声もしっかりしていて、テキストや演出を見事に受け止めていた。名古屋のうりんこ劇場での初演を見られなかったことが、返す返す残念である。

  • 満足度★★★

    なかなか楽しめた
    個人的には、なかなか楽しめた。
    創立約40年の歴史ある劇団。
    本格的であり、たまにはこういう芝居もいいと思った。
    上演時間90分。

    ネタバレBOX

    公演前の老人の方の味のある語りは、なかなか面白かった。
    話ながら途中で急に静かになり、「あっ寝てしまった」と言っていたが、
    本当に寝ていたのかな(笑)

    この方は舞台途中で、急に歌を歌うのだが、味わいがあって面白い。
    一見、舞台を邪魔しているようにみえるのだが、趣があった。
    こういう感覚は初めて(笑)。

    舞台美術がまた楽しい。客席前まで動いてきたのは、驚いた。
  • 満足度★★★

    多重構造の投影がなんたら
    お伽話→太宰治の小説→舞台化 という多重構造があるせいか(どうかわかりませんが)奥行きの深さを感じる作品ではある。ただ観客として受け止めるのはそれらの重なり合った投影図であるため、そこからもとの深さを測るのはかなりの観察眼を必要とするだろう。つまり私には難しかった。ただ幻想的な雰囲気を表面的に味わうことしかできなかった気がする。それはそれで良かったけれど。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    原作の良さに加え、簡素ながら意味のある背景の造作物など演出面が素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    タヌキはウサギにメロメロだったこと、これも一つの女難の相、おばあさんが押しつぶされて凍死するに至ったツヅラには大金が入っていておじいさんがその後成功したことなど面白く拝見しました。

    原作に無い下手側のおじいさんは、防空壕の中でお伽話を聞かせていた父の将来の姿のように見え、なぜ戦争に行かなかったんだ、なぜ戦争に行っていないんだと、戦争には反対ですがそれでも申し訳ないという気持ちや後悔の念、空虚な思いが現れているようでした。開演前のおじいさんの戦後の思い出も良かったですが、途中の喉から搾り出すような戦後の歌謡曲が素晴らしく印象的でした。

    背景は最初お宿に見え、そのうち台詞からツヅラの山かと思いましたが、雀を捕る籠でした。おじいさんが支え棒を外したときに下りてこなかったので動かないものなのかと思っていました。最後に役者が捕らえられましたが、動くのならおじいさんが外したときに動かした方が意義があるように思えました。

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