雑種 小夜の月 公演情報 雑種 小夜の月」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
41-45件 / 45件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    あたたか~い気持ちになって劇場を後にしたよ
    家族って大切だよな
    徒歩5分の駆け落ち(笑)
    みんなおせっかいで温かいよ
    確かに背伸びせず、手の届く範囲の幸せって大事かもしれない
    「田舎びと」になるのもいいかな
    37年変わらない化け猫小夜はどこにいったかな
    ひょっとして我が家の長老猫ヤーちゃんに会いに来てるかな
    相変わらず空間の使い方が絶妙
    両側に客席を配置
    ステージの上高く神社の屋根の骨組みが下がっているのだが、ライトが当たるまでほとんど気づかない
    そのステージ上を目いっぱい使い、時にキャストが走り回る
    そのため場面転換は素早く、テンポよく進む
    キャスト皆感情表現も良く、キャスティングも頷ける
    音楽はいつも通り生バンドで
    カーテンコールの演奏もいつものように
    ギター以外は浴衣姿
    ピアノとパーカッション担当は忙しいが、ひとり浴衣が短いと思ったら、狭いところで結構動き回るから(笑)
    上の屋根の照らし方含めライティングが絶妙だった
    団子屋の客として現れた日替わりゲストの山崎バニラの白石市観光大使ぶりが面白かった
    ステージ降りたところの観客に観光大使の名刺渡してた(笑)
    しかし、演出・脚本の堀越くんが6年間実家の団子屋で修行してたとは知らなかったよ

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    最高!最近みた舞台ではトップ3に入るかと。私は劇伴バンドの真横で拝見させてもらいましたが、すべての音をバンドで奏でているのを見てびっくりしました。音楽絡みでは役者さんの歌もピカイチ。それと、どうでもいいことですが、座・高円寺、まさかあそこまで舞台をつくりかえられるとは…です。舞台の展開も映画のようですごくよかったです。跡継ぎとかいろんな現代的な問題を女性目線で描かれていてすごくよかったです。さっそく家族に行くように伝えました。そのぐらいハイクオリティの舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    10日観劇

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初日拝見。とにかく見事。本当に面白かった。舞台の光の使い方、現代と過去、この世とあの世、この使い分けが見事で、お話の内容も素晴らしく、ここ最近では上位の素晴らしい作品でした。とにかくみんな色々あるけど、前向きに、元気に生きている。ものすごく伝わりました。2時間という時間も全く感じなく、集中して見られました。優しい楽しい時間をありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    自分の死期が近いのか?と思う程泣いた。ああだこうだつべこべ色々与太れるけれどそのことだけは間違いなく事実。心が弱っているのかも知れない。今作を自分の好きな連中、皆に観て貰いたい。つまんなくてもいい。イマイチでもいい。何か皆これを観て欲しい。そんな作品。

    凄く猫が好きで、猫に救けられて生きてきたような気分の自分にはこういう作品はヤバイ。
    昔、利害関係のないよく知らない人に何故か親身になって助けて貰った記憶が甦る。生き長らえて今残るものはそんな無名の優しさだけ。何の興味もない田舎町の夏祭り。知らぬ素振りで素通りした筈なのに心が震える程焼き付いている景色。それは一体何故なんだろう?

    千葉県香取市にある香取神宮の参道沿いにある団子屋、梅乃家本店がモデル。
    日替わりゲストは木原実氏、実優さん親子だった。

    物語は団子屋「小堀屋」を切り盛りする井上啓子さんが主軸。彼女の娘達、長女金子侑加さん、次女大森茉利子さん、三女小口ふみかさん。そして近所の神社の神主である原川浩明氏、その息子の松浦康太氏。

    何十年も神社の境内にいるようなヨボヨボの猫、小夜。心が弱っている人を見付けるとそっと近寄っていってニャアと鳴く。

    東京、神田からこの田舎町を気に入って越してきた中野亜美さん。流石だねえ。どんどん女優として力を付けている。

    下手に吉田能氏率いる生演奏の楽団。東京節(パイノパイノパイ)をアレンジしたような歌もいい。ヴァイオリンの中條(ちゅうじょう)日菜子さんは松井珠理奈系。

    MVPは3人。次女大森茉利子さんの娘役の佐藤つむぎちゃん。子役の使い方が見事。演出家の腕の見せ所。
    主人公でもある井上啓子さんの飄々とした味。時間軸を越えても何も変わらずにそのまんま成立させるキャラの強さ。
    そして原川浩明氏の優しさ。安田忠夫みたいなとぼけた不器用さで弱って怯えた野良猫の心を時間を掛けて解きほぐすような。優しさは伝播していく。何処かの誰かに届いていく。

    シリーズ3作目らしいが全く知らない自分でも充分に楽しめた。このクラスの作品でも空席があり、当日券を売っていた。何の予定もないんなら絶対観た方がいい。これが日本の演劇の最高峰。話はまず観てからだ。

    ネタバレBOX

    BUCK-TICKの『禁じられた遊び』という曲がある。ヴォーカルの櫻井敦司の父は酒を飲んでは暴れ妻や子供を容赦無く殴った。殴られている兄の後ろで幼い櫻井敦司はずっと震えていた。

    いつも怯えていたね いつも震えていたよ
    Life is dream. Life is but a dream.
    夢を見ていた

    叫び声を殺して 僕は僕を殺した
    Life is dream. Life is but a dream.
    悪い夢だね

    曲自体は一風堂の『すみれ September Love』の流れなのだが何故か今作にこの曲の感触を憶えた。どうしようもない痛みと顔を持たない誰かの温かさ。『異人たちとの夏』。

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