満足度★
子供向けイベント
改装する前のカルチャーセンターを自由に使って展示とパフォーマンスが行われ、子供向けの色合いが強い、手作り感溢れるイベントでした。
時間の都合上、栩秋太洋さんのダンスは観ることが出来ず、古舘奈津子さんのダンスだけ観ました。
古舘さんの作品は『ユニフォーム』というタイトルで、その名の通り施設のユニフォームを着て踊るものでした。お茶を入れた湯飲みを持ちながら体の揺れを次第に大きくして行くシーン、窓から身を乗り出したり壁の開口部を行き来したりと空間との関係性を見せるシーン、クラシックバレエの感情表現的な様々なポーズを繰り返すシーンからなる10分ちょっとの小品で、最近の古館さんのアンチダンス的な作風を継ぐものでした。キャッチーな要素がない辛口の作品は、たくさんいた小さな子供の興味は引けなかった様で走り回ったり騒いだりしていましたが、それはそれで面白い状況でした。
ダンス作品や先進的な演劇作品に音響で数多く携わっている牛川紀政さんは、建物内の別の場所の音をリアルタイムで流すインスタレーションを展示していました。
青年団周辺の公演で毎回印象的な美術を手掛けている杉山至さんは流木と画材と工具をたくさん並べて、絵を描いたりオブジェを作るワークショップを開催していて、いつものキレのある美術を観ることが出来ず残念でした。
栩秋さんは参加型のちょっとシュールなインスタレーションも出展していました。