実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/19 (火) 19:00
「マクベス」を、シェイクスピアの様々な劇中名を持つ、マクベスの女中たちの立場から描く。いい芝居を観た。
篠原久美子1999年の戯曲を五戸真理枝が演出。女優10人の舞台。マクベス夫人が名前を持たないことに着目する脚本は鋭い。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/26 (火)
面白かった。そうか!だからこのタイトルなのね!!
演出も良かった。
井戸端会議での論争みたいな、
でも自分たちのために、戦争が起こらないためにと奔走している。
なんといっても、作業をしながらの会話が良かった。
つい、手に目が行ってしまっていて、すごいな。と。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/21 (木) 14:00
座席1階
マクベス夫人とその取り巻きの女性と、そこにお仕えする女中たちの物語。タイトルにある「マクベスの妻と呼ばれた」はつまり、名前があるにもかかわらずその個性を自ら打ち消し、妻としての務めを果たして生きるということを表している。舞台では、女中たちが「そうではないだろう。あなたの人生を生きて」と敢然と挑戦していく。
原作は篠原久美子、演出は文学座の五戸真理枝。そして舞台に登場するのは女性ばかり。ジェンダー平等が叫ばれる現代とは社会の意識がまったく異なるが、まだまだジェンダー平等とはほど遠い現代社会への鋭い告発とも言える作品だ。
女中たちは非常に個性豊かなメンバー。子どもを産めないと蔑まれたり、男性優位、男性が支配する世の中で子どものころから辛酸をなめてきた。自分らしく生きたいという思いがほとばしるように輝く演技はすばらしかった。
もう一つ、女中たちがいろいろ画策した理由に、「いくさを止めたい」という狙いがある。戦乱が当たり前だった時代だが、何とかして戦争が起きないように政治に裏から関与していくという筋立てを前面に出したのは、青年劇場らしい舞台だ。
女性たちの演技ははつらつとしていて見事だった。発語も明瞭で、分かりやすい。高齢者が多い客席にはとても優しい舞台だったと思う。