満足度★★★
和やかな30 分間
震災の影響で中止になった、3月の『六本木アートナイト』内の企画の復活公演で、タイトル通り道草をしている様なのどかな雰囲気が漂っていました。
そろばんを持って現れた斉藤美音子さんはそれをどうすることもなく床に置き、アコーディオンをケースから取り出し、知久寿焼さんと一緒に演奏するのかと思いきや弾き真似をするだけと、人をはぐらかすかの様に始まり、1曲ごとに歌詞に合わせたダンスが踊られました。激しい動きや強い感情を表すような動きはなく、ポーカーフェイスで踊り、たまに流れを崩す様なユーモラスな動きが入るのが昼下がりの時間帯に自然光に照らされるというシチュエーションにマッチしていたと思います。
一見ユルい感じのダンスでしたが、繊細に身体をコントロールしていて、静止している姿も動いている姿も美しかったです。
知久さんの個性的な歌声とちょっとシュールな歌詞も良かったです。