新宿コントレックス Vol.1 公演情報 新宿コントレックス Vol.1」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
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  • 満足度★★★★

    楽しかったです♪
    vol.0に続いての観劇。新たに参入した2団体、「神と仏」「ゾンビジャパン」の勢いが凄まじかった!「黒薔薇少女地獄」もですが、他の団体を喰う気満々。どれもお腹痛くなるほど笑えました。これで1000円は安すぎます(笑)

    逆にアガリスクとトリコロールは「コントレックスの1団体」としての枠に落ち着いてしまった感あり。特にトリコロールは前回と演目が一部同じだったのが残念。1回の上演、短い持ち時間だからこそ攻めてほしかったなぁ、と。

    ネタバレBOX

    現役の明大生が集結した「神と仏」の○ナンパロディは、この年齢ならではの冒険。本人たちは冒険だと思ってないだろうけど、多分もう少し商業を意識するようになったら絶対出来ないことだと思う(笑) ○ゴロウさんが似すぎてて場内が異様な笑いに包まれたのが印象的。
    前半の『幼稚園』は園児二人がお気に入りの役者さんだったので「やっぱ上手いなぁ」と演技力に感動しながら観てました。

    「ゾンビジャパン」は、おじさん達が汗だくで頑張ってて、ネタはもちろんですがその奮闘振りにもいい意味で笑えました。映画ネタとか古くて完全には分からないのだけど、微妙に分かるそのニュアンスが面白かったです。

    「黒薔薇少女地獄」は淡水魚と海水魚のシュールなラブストーリー。魚の被り物に無意味なゴス服ww 劇団(ユニット)のカラーが出ていて確実に一つのジャンルを築きつつあると感じました。いずれお金をかけて本公演を行うようになったらどんな絢爛なものを見せてくれるのか楽しみです。
  • 満足度★★★★

    気軽に観られる企画
    前回のパイロット版(?)公演も観たが、今回の参加劇団は、ゾンビ・ジャパンを除いて、ほかの公演やコントライブを何度か観ているため、いくつかのネタは既に観たものだった。まぁ、それでもじゅうぶん楽しめたけれど。

    若手がこういう企画を考えて実施することには意義があると思う。

    客席は圧倒的に劇団員たちの知り合いで埋まっていて終演後は同窓会みたいな雰囲気だが、回を重ねるごとに、クチコミで一般客が増えていくとよいな、と思う。

    会場が、自宅から3番目くらいの近場なので、気分転換に寄席を覗く感じで出かけるには手ごろなのだ。ただ、1日だけで定員が少ないので、前もって予約は必須だが。

    ※1日だけの公演ですが、次回公演も決まっていて、継続的企画なので、いちおうお薦めマークを付けました。

    ネタバレBOX

    <アガリスク・エンターテイメント>

    『差別』は、前回Vol.0でも出したネタで、幼子を挟み、夫婦がその子の出生を巡ってかみ合わない会話を繰り広げる。

    ちょっときわどい題材でもあるが、今回のこの劇団のコントでは一番面白い。幼子役にダッコちゃん人形でも使ってくれれば雰囲気出たかも。

    ほかのコント3題は、ここがよくやる「小ネタ」だが、アガリスクは本当はもっと面白いコントが書けるはずなので、お遊びっぽい小ネタではなく、1、2本長めのコントをやってほしいと思う。


    <トリコロールケーキ>

    今回は3つとも秋葉原のライブで観たネタで、それがこの劇団初見の公演だった。

    『命乞い』は、Vol.0に続き、これで観るのが3度目のネタ。何度見ても面白いが。

    『離婚』中腰でエア椅子で離婚話をする夫婦。この中腰姿勢の設定は、磯川家ユニットのコントライブでも観たことがあるが、トリコロールケーキの場合は、台詞がきちんとしているのが特徴で、好感が持てる。

    『ネコの思い出』も、初見で一番気に入ったネタ。ネコの思い出とはあまり関係ない内容なのがミソ。
    この生物教師の一見普通で実は変態というのが会話だけで表現され、可笑しい。

    またも、「やめてください」ギャグがあったが、多用しないほうがよいと思う。

    <コント集団神と仏>

    『幼稚園』。「生きる」という公演で観て、大好きなネタ。幼稚園児のシュールな会話が面白い。

    『大人の優しさ』。見た目のインパクトとバカバカしさで笑わせるが、もっと面白くなりそうに思う。

    コナンネタでは磯川家ユニットのほうがくだらないが面白かった記憶がある。


    <黒薔薇少女ユニット>

    『水面に映るシェイクスピア』

    前回よりいっそう演劇らしい。これは旗揚げの時に演劇として上演した作品の短縮版のようで、観てみたかった作品。

    体を目いっぱい使った太田守信と堀口武弘の演技がいい。

    ここでも美少女・花岡志穂里が登場する。

    最後のオチが私の位置からは見えづらく、終演後、ほかの劇団の人に解説してもらった(笑)。

    やっぱり「イクラ」でしたか。


    <ソンビジャパン>

    劇団名は「復活」が由来だそうで、私の苦手なゾンビネタでなくてホッとした(笑)。

    浅草っぽいというか、昭和のコントの懐かしさがある。


    『男たちの挽歌』

    ロシアンルーレットネタに、内藤陳のトリオ・ザ・パンチを思い出した。

    『TUTAYA』

    皮墓村と森 28日後・・・(これでも芸名なのか?)の掛け合いが面白くて一番気に入った。

    皮墓村は若いときの西村雅彦を思い出す。

    『エンディング』もネタらしいが、個別アンケートがあるなら、告知をやってほしかった。
    折込チラシかと思って提出し忘れてしまった。

    しかもこちらは『挽歌』が『換歌』になってましたぞ(笑)。
  • 満足度★★★

    企画としてはもう一歩かな。
    『演劇』と『人を笑わせること』を自負する団体が複数登場するというショーケース的公演という意味では15minuts Madeの喜劇版、といった趣で、お気に入りの団体を見つけるいい機会になりそうな感じだけれど、これから継続していくイヴェントなら会期ごとにテーマ性を設けるとか、劇団劇場みたいにルールをつくるとか、連作風につづきは次回劇場で!とか何かプラスαの要素があるともっと楽しめるような気がした。

    あと個人的にはピンで参戦する役者がみたいです。

    ネタバレBOX

    以下、覚えている範囲で。

    ■Agaーrisk Entertainment

    『AC』
    日本人夫婦の間に生まれた子供は黒人だったため、自分の子供ではないんじゃないかと疑う夫と愛さえあればなんだっていいじゃん!っていう奔放な妻との相いれなさをジェンダーフリー入門編的な体裁でわかりやすく解説。目のつけどころはハッとするものの、尺が短いのが玉に傷。

    『Junk And Point』
    とある場末のバーカウンター。カードゲームで勝負しようとするカーボーイ風の男ふたり。そのうちのひとりが突然おもむろにカードを投げ捨てじゃんけんぽん!とさけぶ。
    じゃんけんぽん=Junk And Point。
    しょーもな!としか言いようのない、シュールな四コママンガ的作風。

    『カウント』
    1から60までの数字に気持ちをなぞらえ愛を告白、後半はなぜかお料理教室のワンシーンに。そして〆(カウント60)は墨汁を並べまくるという飛躍っぷりに脱帽。


    作品ごとにみると劇的な瞬間はあったのだけれども、10分〰15分程度のロジカルな脚本のコメディ1本に絞ってみせた方が団体の良さが伝わるんじゃないかとおもった。


    ■トリコロールケーキ

    『命乞い』
    男から拳銃を向けられる女。
    恋愛関係のもつれから殺されるシチュエーションか?と思いきや、それがなんとプロポーズ!のワンシーンであることが男の脅迫内容から徐々に明らかになっていく。
    ラストは拳銃を向けながら男は女の薬指に指輪をはめるという、サプライズ!

    『離婚』
    『命乞い』で結婚したふたりだったものの、今度は離婚の危機に直面してしまう。
    向かい合うふたりの精神的な辛さが空気椅子をすることによる肉体的な辛さも上乗せさせられ、二進も三進もいかない状態。夫婦の価値観のずれによる会話の不成立さからおかしみと人間の切なさのようなものを丁寧に抽出する、傑作コント。

    『ネコの思い出』
    教師ふたりによる職員室での一幕。そのうちのひとりが生徒に対し潜在的な性的欲求を持つことを打ち明ける。

    3作品とも、純粋に歪んでいるひとたちが軽やかに描かれていたとおもうのだけれども、悪意からつくる笑いではなく、ささやかな幸せを目指すがゆえの歪みや軋み、些細な感情の揺れ動きが、ほんの小さな目配せだったり、間だったりで表現されていて、すてきだった。
    ただ、『ネコの思い出』に関しては場面設定からしてちょっと誇張されすぎているような気がして、会話が白々しく感じられた。

    ■コント集団 神と仏

    『幼稚園』
    5歳の幼稚園児が4歳の幼稚園児に人生とは何たるかを説教したり、入れ知恵を仕込んだりする。
    5歳児がやたらませてるのが面白い。『親の前では子供のフリをしている。』というまるでこの世のすべてを知り尽くしたかのような傲慢ぶりなのだが、そこがいい。
    「いくらドラえもんの声がダミ声だからって大人の前では大山のぶ代を非難しちゃだめだ。」なんてあながち嘘ともいいきれないし。

    『大人の優しさ』
    名探偵コナンが毛利小五郎になって事件を解き明かすシーンを完全にパロディ化。
    しかし残念ながらわたしのなかではオリジナル超えはなかった。
    少なくともあともうひとひねり気の利いたアイデアがほしいところ。


    ■黒薔薇少女地獄

    『水面に映るシェイクスピア』
    稚魚の頃、川で一緒に遊んでいたサケコとマスジロウであったが、
    大きくなってふたりは互いの住む世界が違うことを知り、サケコはマスジロウを残し海へと渡る。
    運命によって引き裂かれたふたり。マスジロウのサケコへの想いは募る。
    そして、サケコを追っていざ海へ!
    これは淡水魚が回遊魚に恋をしてしまったことからはじまる悲劇。
    鱒と鮭による禁断の愛の物語!!

    もしもロミオとジュリエットが鮭と鱒だった場合の生きざまを真剣にふざけて描いたのかな、という印象の作品。
    セリフのひとうひとつが妙にポエティックで、エモーショナルで、それでいてドラマティック。
    衣装はゴシック調でなんとなく格式が高い感じなのに、頭には魚のかぶりものというアンバランスさ。ラストは愛と生死を綺麗に描き、笑いのなかにも胸がつかえるような確かな余韻に燻られた。


    ■ゾンビジャパン

    『男たちの挽歌』
    チャイニーズマフィアのアジトを舞台にしたコメディドラマ。
    拳銃のなかに玉を一発いれてロシアンルーレットで殺し合いをしようとする男ふたりの間に
    日本人の男が割って入り、さび入り寿司のロシアンルーレットをやろうと言い出す。
    でもやっぱりリアクション芸の本家は出川哲郎だよね!とおもった次第。

    『TSUTAYA』
    会社の同僚ふたりのオフィスでの他愛ない会話。TSUTAYAで借りたテープがみれなかったから店員を自宅に呼んだ日のことを再現しようとするものの、脱線してばかりでなかなか本題にはいれない。ゴドーを待ってるような、なんだか歯がゆい感じだった。

    『SAY YOU』
    声優養成所での一幕。先生がお題を出し、生徒がそれにこたえていくというスタイルのコント。
    日本語の吹き替えと、トトロの真似をさせようとして、ジブリ愛が募ってだんだん先生が暴走していく辺りはおもしろかった。カンタがさつきにん!って傘渡すシーン。当時、6歳のわたしも胸キュンでした。
    でも。全体的にちょっと完成度にムラがある感じ。それが持ち味なのかもしれませんが・・・。汗臭そうなおじさんが頑張ってる姿は結構心を打たれました。あとゾンビジャパンと名乗りながら、ゾンビ映画のパロディに走らなかったことはすごい。
    余談だけど、ようつべで観た『アジアチャンピョン』はおもしろい。身近な癖と無駄にでかいスケール感の組み合わせから教則ビデオの盲点をつき、コントがYoutube(映像表現)でできることに革命をもたらしたと言っても過言ではない。リフレイン二度見はもはや伝説!!笑

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