タマリ 公演情報 タマリ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。
    その昔 一世を風靡した芸能人を集め、「あの人は今!?」といったスペシャルバラエティ(TV)番組のタマリが舞台。毎年同じメンバーが集まり、その都度 同じような挨拶を繰り返している。すでに今の現状に甘んじており、ただ昔の栄光を懐かしむだけになった売れない芸能人。年末のテレビ局、1時間後には特番が始まろうとしているが…。

    個性豊かな芸能人たち、それぞれのキャラクターを立ち上げ、立場と我が儘ぶりを発揮し面白可笑しく観せる。TV画面に映る芸能人ではなく、タマリというスタジオ横にある控室で 素の人間模様を描いた物語。外見と内面(心)というか、何の衒いもなく 建前と本音を言い合うところが見所。

    実に濃い演技をするキャスト陣。元天才子役、司会者、演歌歌手、マジシャン、元アイドル、大御所女優などジャンルの異なる芸能人が タマリという控室に会する。そしてそのマネージャーや付き人が芸能人の我が儘ぶりに振り回され右往左往する姿をコミカルに描く。さらにTV局のディレクター、アシスタントディレクターなど制作サイドの人々の思惑も絡ませた複雑な人間模様。罵倒し いがみ合い 出し抜こうとするような芸能界、それでも最後には愛と希望と奇跡が待っている、と思う。

    この芸能人たちが居るタマリで ある事件が…そこから物語の本編が始まる。事件を通して、自分さえよければといった身勝手な理屈と行動、そこに人の本音を表す。また一世を風靡した芸能人の背景を紹介しつつ、その芸歴に縛られ身動きできない自分自身を省みる、そんな成長譚も描く。自分の芸歴(キャリア)を活かした創作、その作業を通して再び生き甲斐と、人への接し方を学ぶ。多くの見所を含んだエンターテインメント公演は観応え十分。
    (上演時間1時間50分 途中休憩なし)【黄Team】

    ネタバレBOX

    舞台美術は、上手に階段(上は別部屋、下は飲物 軽食が置かれたテーブル)、下手は階段状になったタマリ_テーブルやソファが置かれている。段差があるから、その上り下りによって躍動感が生まれ、アップテンポな印象になっていた。

    子供の時は天才子役と もて栄やされ、演技はもちろん劇団を立ち上げ脚本や演出も手がけていた。しかし 優秀な人物にありがちな、自分が出来ることが何故出来ないのか、仲間を詰り、いつの間にか周りに人がいなくなった。芸能界という浮き沈みの激しい世界、その昔は売れっ子だった人も 今は忘れられた存在。そんな人々に年一回スポットを当てるのが、この年末特番である。

    リハーサルを終え、本番を待っている時に事件が…。右往左往する人々、そして我が身を守るために色々な行動・画策する姿を面白可笑しく描く。その姿に人の本音を垣間見せ 笑いと哀感が交じる。実はこの事件…という衝撃の事実以降が公演の本編。目立ちたい人々、その1人ひとりにスポットライトを当てることによって、かつての栄光が甦り 現状を変えるといった前向きな気持にさせる。全体を通して劇中劇 風のようで、観ていて楽しいと同時に考えさせる好公演。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初日に観劇しました。ステージ横の控え室タマリでのお話。ほぼ満席の熱気ある客席にそれを裏切らない熱気あふれる舞台でとても面白かったです。公演が三日間ではとてももったいない。おすすめします。

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