期待度♪♪♪♪♪
私にとって三部は必見舞台
幼い頃から、招待券で歌舞伎を毎月のように観劇していた私が、最初に歌舞伎の面白さを体感したのが、確か実川延若さんが、復活上演した「怪談乳房榎」でした。
それまでにも、猿之助さんや玉三郎さんの早替わりには圧倒されていましたが、この芝居の早替わりは、瞬時に、役も心も入れ替える役者としての修練が必要な芝居で、その鮮やかな早替わりは、客席の感嘆を誘うのは必定の素晴らしい演目です。
延若さんが亡くなられて、またしばらくは上演されなくなっていたのを、再度復活させたのは、当代の勘三郎さん。
この上演の際、それまでの慣例を破り、独自の判断で、学校のPTAの観劇演目に選び、歌舞伎未見のご父母を120名、ほとんど全員、歌舞伎ファンにした実績があるので、これは、歌舞伎初体験の方には是非ともおススメしたい演目です。
勘太郎さんの初「乳房榎」、大変楽しみでなりません。