花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ 公演情報 花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★

    百想
    村上直子さん、やはり素敵ですな。

  • 満足度★★★★

    第2週
    第2週の標題作「花と土」は、夫婦の日常的な会話から始まるもののややブラックに締めくくるオチが楽しい。
    一方、「今日のおわりに」は1週目に続いてオーソドックスな配役になってしまい、ちょっとだけ残念。(何でよりによって…(笑))

  • 満足度★★★★

    日曜日のお昼
    9月4日、11日と2作を続けて拝見させていただきました。

    民家の2階という風情のギャラリーなのですが、
    なんだろ、洒脱な風情があって
    場の空気感に物語がしなやかに絡まって。
    しかも、両日ともお天気がお芝居に味方までしてくれて・・・。

    それぞれに、
    心満ちる休日の午後の観劇となりました

    ネタバレBOX

    ・ファーファーファーファー、ファーラウェイ(1週目のみ)

    男女の15年を綴る物語。紙コップをピッチに見立てて、ほぼ、電話での会話のみで二人の日々描き出していきます。

    それぞれのシーンは断片的なのですが
    場に時間を担う密度があって、
    なおかつ時間の遷移がとてもスムーズ。
    それは
    男女の刹那の想いをすっと切り取る戯曲の秀逸と、
    役者の醸し出す感情の深さと切れのなせる技なのですが、
    だからといって、それらがあからさまにならず
    ボディブローのようになって観る側を取り込んでいくことに
    演出の力を感じて。

    途中、一瞬だけ、二人の関係性を離れ
    女性だけの時間が現出する部分があって
    そこだけに若干の違和感を感じる部分がありましたが
    でも逆にいえば、
    それを気づかせるほどに、
    物語全体に二人の時間が作りこまれていて。

    また、そのなかでの男女の感覚の移り変わりも
    概念ではなく、
    役者から滲み出てくるものをそのままに受け取って
    広がっていくような感じがあって。
    守山さんからすっと現れる感情が
    時々の感情とずっと貫かれる想いに
    ある種の立体感を与えて
    交差する二人の世界を実直に観る側に俯瞰させる・・・

    30分弱の上演時間なのですが、
    観る側には二人の15年が
    きちんと重さを広がりを持って置かれている。
    観終わって、ちょっと魔法にかけられたような気分(誉め言葉)に
    なりました。

    ・花と土(2週目のみ)

    まずは、開場から開演までの
    舞台空間の絵面に取り込まれる・・・。
    窓辺に座り書類のようなものに目を通す女性。
    マチネで観たので、
    窓の外の陽の光のうつろいや、
    風の気配も、
    すべて借景となって、
    女性の自然体の時間を際立たせていく。

    なんというか、そこには素の女性の
    飾らない気配のが集約されていて
    見惚れる。

    そのベースを持って物語が始まるから
    秀逸な演技から育まれる女性のどこか不安定な感情の生々しさに
    強く取り込まれてる。
    決して接する側が心安らぐ感じでなないのですが、
    でも、それも含めての女性の存在感に
    観る側が舞台にあるがごとく染められてしまう。

    夫婦に流れる時間、
    満たされていること、あからさまな優越、
    そして手のとどかないこと・・・。
    すべてを思い出させる望まない来客への
    妻の嫌悪が解かれ広がるにつれて
    夫に内包された苛立ちまでもが導き出していきます。

    漠然とした閉塞感と
    行き場を失った生を育むことへの渇望が、
    花を摘む狂気の告白に踏み出す、
    その肌合いに息を呑む。
    冒頭の時間と、そのシーンが重なって
    村上さんが醸し出す女性くささ(誉め言葉)というか
    素の女性の所作の美しさと裏腹に内心抱く業のようなものに
    圧倒されてしまって・・

    ただ、物語の終わりについては
    好みが分かれるかも知れないとは思うのです。
    「罰」という伏線の回収され
    すっとクローズするところから生まれてくる強さもたしかにありました。
    ただ、その収束には、
    積み上げられたトーンがすっと厚みを減じられるような部分もあって。
    もう少しだけ物語の収束に
    すそ野があってもよかったかもとも思いました。

    ・僕の兄の幸福な結婚

    ひとり芝居、
    演じるというよりはエピソードを語るという感じが強くて、
    でも、冒頭のフレンドリーでラフな語り口に気を許していると
    そのまま、語り部のリズムにあれよと取り込まれてしまう。

    お兄さんの人物描写がべたにされていないところが
    うまいなぁと思う。
    必要なことしか観る側に語られていなくて、
    でも、浮かんでくる人物像が
    物語のなかでしっかりと存在している。

    この話は2週連続で聞いたのですが、
    なにか飽きのこないエピソードで、
    2回聞いたから深まるってなものでもないのですが、
    ついついしっかりと耳を傾けてしまう。

    腕のいい噺家さんの高座などでもそうなのですが、
    物語を聴かせるというよりは
    観る側をその空気に遊ばせるみたいな芸の力が
    さりげなく物語に観る側を浸していく。

    なんということはないのですが、
    演じ手の語り口がしっかりと残ったことでした。

    ・今日のおわりに

    くじびきで、当日の役割を定めてのリーディング。

    これも2週にわたって。
    そりゃ、一週間目のほうが新鮮に見入ったのはあたりまえだけれど
    2週目も構造や聴き所が分かっているが故の楽しさがありました。

    指差しで流れる時間、しりとりが作り出すリズム、
    それが、独りよがりにならず
    観る側の感覚を丁寧に巻き込みながら膨らんでいく。

    派手な展開はないのですが、
    でも、その家族の記念日になるようなエピソードが
    ルールの力でポップに醸し出されて。

    2週連続でどこか暖かい気持ちになりました。
  • 満足度★★

    2週にわたって拝見。
    1週目があまりにもよかった。表題作、高校時代からの友達である男女のその後10年にわたる関係。甘酸っぱくもしっかりした二人の自我が小気味いい。会場を分断するような作りもうまく使っている。続く須貝氏の一人芝居もやはり舞台の使い方がうまく引き込まれた。3作目はアイディア勝ち。

    しかし2週目に関しては期待した分なのか残念な出来であった。

    ネタバレBOX

    まずは苦言を呈したい。表題作以外同じ作品ならばもう少し2作品観てもらうことに対して何らかの割引や工夫があってもいいのでは。

    というのは、2回目に観た須貝氏の一人芝居の出来や演出にかなりがっかりしたからだ。外での吉祥寺の祭に影響された面も多分にあるのだろうが、途中の間やラストの盛り下がりはひどかった。2度目だっただけに展開はわかっているし、だから無駄な間や失敗はあからさまにわかってしまう。脚本の無理さ加減や押し付けがましさばかりが見えてしまい、笑うにも笑えず、これでは2週目観て損したとしか思えなかった。1週目で場面展開に有効と思われた左右に広がる舞台もタテヨコを入れ替えてしまったのが仇となって、動きが少なく退屈になっていた。

    表題作は役者に惹かれて観たが、思ったより展開に引き込まれず、役者の魅力が感じられなかった。外の祭の様相は予想外だったかもしれないが、それがなかったとしても借景がうまく行っていないのも演出ミスかと。コンビニまで車で15分と言う環境なのに近くに迫った建物が見えるのはいただけない。

    せっかくの1週目の味わいが次の週にはつながらなかった。脚本や展開の粗さばかり目に付いてしまった。2週目をみていなければ星二つくらいプラスだったか。
  • 満足度★★★★

    贅沢な時間
    繊細な小さな演劇という感じを受けた。
    多くの人に見てもらいたいと思うが、もう少し大きな場所でやると良さが消えてしまいそう。
    贅沢でやさしい時間をいただきました。

  • 満足度★★★

    花と土
    夫婦の日常会話以上のものではなかったような、自然すぎるなぁ

  • 満足度★★★★★

    面白かった!!
    夜の部を見てきました。まったく違うタイプのお芝居を3本。小さな空間で役者の息遣いを感じながら鑑賞できるなんて、すごく贅沢な体験をさせてもらったなあ、と思いました。 台詞で紡がれる「花と土」は、観客の想像力を刺激します。今日見た部分と違うシーンを別の機会にランダムに見ていきたいと思ってしまいました。
    一人芝居も最後の面白い趣向の三人芝居も、とにかく言葉が大切に使われていて私の好みの作品でした! 時間があれば全パターン見たかったです。是非是非今後も続けてください。
    帰りにカフェ飯を楽しめる立地もGOOD!

  • 満足度★★★★

    やっぱり素敵
    2週目『花と土』他、観劇。
    開場からずっと窓際に村上さんが。。。読んでいるのは「花岡」さんの論文かしら。
    なかなか確信に触れない二人のやりとり。
    言葉にし難い感情がぐるぐるする。

    ネタバレBOX

    『花と土』・・・今後も2人で過ごすであろう花岡夫妻の完全犯罪。想う=好意だけではないことに今更ながら気付く。世間とか妬みとか、いろんな事に折り合いをつけようとしてるみたいでぐるぐる考えてしまう・・・。
    『僕の兄の幸福な結婚』・・・1週目にも観たのでお話はわかってる。分かってるのに、最後の須貝さんの表情に泣きそうになった。
    『今日のおわりに』・・・普通にやってるの観れてよかった!先週のものまねのも、それはそれで面白かったけど。今回は、須貝さん=父、井上さん=母、村上さん=息子。須貝さん、他の役がやりたかったのかしら?
  • 満足度★★★★

    1週目
    高校1年生の時から15年にもわたる一組の男女の「通話内容」を切れ目なく繋ぎながらも口調や会話の中に出てくるものなどによってその時期を示すのが巧い。
    「今日のおわりに」は毎回抽選で決まる配役がこの回は比較的オーソドックスだったのがやや残念?(笑)

  • 満足度

    逆光…
    脚本も良かった。役者さんも素晴らしかった。何より大好きな井上さんが出てる!
    それなのに、なぜ星一つかと言うと、昼公演を観に行ったため、自然光がもろに逆光となり、役者さんの細かい表情が全然わからなかったからです。
    台詞を聞いているだけで良い芝居をしているのがわかるだけに、とんでもないフラストレーションが溜まりました。自然光を使うこと自体が演出なんだろうけど・・・。
    小劇場関係者の方は是非とも、こういうもったいない取りこぼしをしないで欲しい。役者さんが可哀相です。

    これから昼公演を観に行く方は、この点を考慮することをオススメします。

    あと、もう1点はネタバレにて。



    ネタバレBOX

    短編の幕間で小さなボードに何かしらを書いているのですが、それも逆光で読めませんでした・・・。何となく推測はつくのですが。
    千秋楽後で良いので教えて欲しいです。
  • 満足度★★★★★

    1週目観劇感激
    繊細で淡い話を3篇。1篇目は会場の雰囲気に非常にあっていて、切なくて愛おしい絵画を見ている様な感覚になりました。本当に美しかったです。
    2編目は、居丈高に構えていない深イイ話って感じで、適度にヒューモアを含んでいて楽しませてもらいました。最後のセリフは素敵過ぎます。
    3篇目は、ある仕掛けにほくそ笑んでましたが、ちゃんとストーリーもしっかりしていて、短くも感心させられました。
    観劇後の吉祥寺駅まで、天気はどんよりしていましたが、心は晴れ晴れと幸せな気分で帰りました。

  • 満足度★★★★★

    遠く
    遠くに居ても、想うと つながったり するんだったっけ とか
    いろいろと 思い出します。

    家へ帰る道を ボーと歩いていたらば、
    とても久しぶりに友人と会ったりしてしまいました。

    そういう1日 に 観た このお芝居の空気感も 忘れられなそうな気がします。

  • 満足度★★★★

    素敵
    1週目『ファーファーファーファー,ファーラウェイ』他、観劇。
    あの空間、誰かの日常を切り取ったようなお話たちが素敵でした。
    2週目も楽しみです。

    ネタバレBOX

    『ファーファーファーファー,ファーラウェイ』・・・2人の電話でのやり取りだけを切り取ってるんだけど、ずーっとつながってる。周りの環境や気持ちは変わっていくけど、それでも時々思い出したようにその人の事を想うんだろうなぁって考えたら、他人事なのに切なくなった。
    『僕の兄の幸福な結婚』 ・・・兄思いな弟のお話かと思っていたけど、それだけではなかった。笑えるところもあるんだけど、終盤ぐさっとやられる。誰かを想うって事は、その人に向けられるいろんなものに気付いちゃうんだろうなぁ。

    『今日のおわりに』・・・配役は毎回くじ引き?ものまねは今回だけだったのかしら。台詞がしりとりみたいに続くのもおもしろかったし、お話自体もほっこりさせられる素敵なもの・・・なのに、ものまねで笑いすぎて話が半分くらいしか頭にはいってこなかった。。。

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