イロアセル 公演情報 イロアセル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    新国立
    大きな劇場での舞台はとても素敵でした。
    少々残念な部分はありましたが、すごく良い舞台だったと思います。

  • 満足度★★★

    少し残念
    言葉に色が付いて見える、というワンアイデアな作品にしか見えなかった不幸がある。

    ネタバレBOX

    そうした発想・アイデアは面白いのだが、結局何が言いたいのかが、最初からずっと見えている感じで、最後までその予想どおりで少々ガッカリ感。

    鳥かごのような牢屋やバックの台詞に反応する色の動きなど、面白そうな要素はいろいろあったのだけど。

    最後までその予想どおりであったとしても、「見せる力」があれば、楽しめたと思う。もどかしいという気持ちだけが残ってしまった。

    また、新国立劇場主催の「シリーズ【美×劇】 ─滅びゆくものに託した美意識─」の1本なのだが、「美」も「滅び」も感じなかった。

    藤井隆は流暢なんだけど、「お芝居している」感が強い。
    それが意図だと思って観ていたが、結果的には、そうではなかった。
  • 満足度★★★

    メディアの(負の)力
    現実の世界における様々な問題を、声が色として見えるという現実離れした設定や「カンチェラ」という新体操に似た架空のスポーツを用いて描いた作品でした。

    声が色付いて見えてしまうので、人々が思ったことを言えずに暮らしている島に、罪を犯して収監されるために男がやって来て、その男の前では声が無色透明になって他の人に聞かれないことから、島の人たちが集まって心に秘めていたことを打ち明け、島の社会的システムが変容していく物語でした。
    インターネットの匿名性によって起こる問題や、マスメディアの権力性をブラックユーモアを効かせて描いていて、寓話的雰囲気の中に怖さを感じました。

    「島」「本土」という呼び方や囚人が入れられている鉄の檻から沖縄の基地問題を想起させたり、カンチェラの審査員の不正がフィギュアスケートの審査方法を巡るいざこざを想起させたりと、現実に起きている問題に関連するトピックを盛り込み過ぎたために焦点がぼやけてしまい、盛り上がりに欠ける様に思いました。

    声が色として見えるという、表現の難しい設定をちゃんと可視化していましたが、あまり効果が感じられませんでした。出演している友人に確認したところ、役者ごとの声の違いを自動認識して反応しているとのことでしたが、手動で変化させている様に見えて残念でした。
    映像や効果音にレトロ感を狙ったとも感じられない微妙な古臭さがあり、いまいちに感じました。転換の処理もスマートでなく勿体なかったです。

    役者達はベテランの人も多く、安定した演技で見応えがありました。ベンガルさんのコミカルな演技が楽しかったです。

  • 満足度★★★

    色付きの台詞はおもしろかったけれど
    ファンタジーとして凄く面白い話なのに、あまり面白くなかった。真面目すぎな演出って感じ。場面転換の暗転中もガサガサしていて美しくなかったなぁ。
    これ、倉持さんの演出で観たいなぁ。または、倉持さんと同年代の方で。 藤井ちゃんは、最初は善良そうで・・どんどん狂気化していく役にぴったりでした。他のキャストもいいんだけれど・・。
    演出が自分にフィットしなかったです

  • 満足度★★★

    少し不思議な話
    漠然としたイメージのまま見終ってしまって自分にはちょっと難解。
    終演後頭上から降ってきたチラシを読んでようやく補完出来た。

    最後の挨拶、芸人さんのコケが見事でした。

    ネタバレBOX

    刑務所は彩色のない孤立した場所、そこへ色のイメージついた(見える?)島の住人達が入れ替わり訪れ、色が見えない分本音をさらし、その後囚人の文字に本音が映り込み。途中そこまでが単調に見え、終盤の展開が目まぐるしく唐突に終った印象。
    う〜ん、不気味とかではなくそれ以上の思想が加わるともっと薄ら怖くなるんだろうな、と思った。
    熱狂に包まれた終り方は以前見た幾つかの倉持作品(不満足な旅や審判員は来なかったとか)を彷彿。
  • 満足度★★★

    コトバへの責任感を通じ、美意識を問う
    SF的に近代日本人のコトバへの責任感を通し、日本人的美意識を描いたらこんな感じか。筒井康隆の小説をオチを付けずに演った風でもある。ベテラン陣の演技力でなんとか引き締まるものの、藤井隆だけだったら危なかった。それにしても、島田歌穂とベンガルは巧い。間のおき方が違う!色を象徴的に描こうとした美術は、かなり消化不良。

  • 満足度★★

    チョと...
    文字には色があり、全員それぞれ異なる色を持っていること中で始まる話。
    私にはこの芝居はあわなかった。というよりも理解できなかったというのが近いだろう。
    役者は熱演していたが、作者と演出家の狙いがわからなかった。

  • 満足度★★★★

    言葉とは何か…とてもコワイ作品だ
    言葉・書く文字に色がある。言葉に色がない。言論とは何か、情報とは何か、様々なことが頭をよぎった。なかなか寓話的な作品であった。

  • 満足度★★★★

    これもオススメ
    新国立劇場で観た作品どれもすばらしいものにあたっている*papasan*ですが・・
    この作品も 完成度が高く、めちゃくちゃハイクオリティなものでした。

    初日ということもあり 笑いの部分に ちょっと手探り という感じはありましたが・・

    その囚人役が藤井隆くんなのですが、吉本の芸人としてではなく、完全な役者として とっても良かったです。。

    そして看守役の小嶋尚樹くん このふたりの掛け合いがまた良かった~。。

    客席がコの字型で *papasan*は正面C1列の一番上手、役者の出入りが舞台ソデよりも 丘の上の檻に行く というシチュエーション上 目の前の通路から登場するシーンが多かったので超至近距離で役者さんを観れたのはラッキー★

    加藤貴子ちゃんも50cmの距離で大感激!!

    ストーリーは日本のどこかの特異な島。空想的なお話でしたが、上演時間 2時間10分。質の高さに とっても楽しめました

    舞台美術もどちらかというとシンプルだけど スケールの大きさを感じました。

    言葉に色がある 最初はピンとこないのですが、だんだん視覚的にもわかる仕掛けがしてあったりして、

    とにかく観ないとわからないと思いますので ぜひ劇場で実感してみてください。 

    1回目のカーテンコールでは緊張した雰囲気のキャストでしたが、2回目の挨拶では ホッとしたかのように 全員表情がパッと明るくなっていたのが印象的でした。

    やっぱり初日のプレッシャーがあったのでしょうね☆

    劇中、ビラをまくシーンが何度かあって、客席近くにもヒラヒラと舞ってくるんです。 終演後にそのビラを1枚拾って 読んでみると かにりこまかく書いてありました。 

    こういう所にも手を抜かない姿勢 凄いです!!

    ネタバレBOX

    ある小さな島、その島民の言葉や文字には色がありそれそせれ固有の色をもっている。

    いつどこで話をしても 離れた場所にいる島民全員にその内容がわかってしまう。

    そのため 全員が言葉を選び、誰に聞かれてもさしさわりのないように慎重に言葉をはっし、ウソをつかない。

    ある日、丘の上に檻が置かれ 本島からひとりの囚人と看守がやってくる。その二人には 言葉に色がない

    そこで話したものは 島民の言葉でさえ 色がなくなり、その場所だけのものになった。
    次々に島民が面会に訪れ 自分の本島の言葉で話しはじめる・・・

    小劇場ではあるけど 高さもあるシアター かなり大がかり的な舞台美術ですが、効果的といえば ・・・な使い方だったのが ちょっと残念。

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