満足度★★★
メロスを待って
開演まで数時間の中のバックステージ物。前半はやや退屈に感じられたものの、後半の盛り返しがあって良かったと思う。
atlier SENTIOは初めて行った。白塗りの壁とオシャレなデザインの出入り口(上手)があって、程よいスペースだった。
無題129
メロスを採りあげた作品、3つ目。ここで普通のお芝居をみるのは初めて。メロスと劇団の上演とを重ね合わせ、「待つ」と「待たせる」をみせていただきました。舞台は、劇団のアトリエという設定。受付時に手渡された半券は図書貸出票になっていて、本の題名は「夏でメロス」、借りている人の名前は、役者さんたち(筆跡が異なるのはみなさんが書いていらっしゃるから?)、オシャレな半券です。セリフは絶叫調、あわせるように動きも荒っぽい。ここらは、みていて大丈夫なときとダメなときがあります。今回は、少しくどく感じました。主役であり、作家である男を待つ劇団員、出前に来た女優志望の高校生、かつて公演を前にして脱退した役者、妹が劇団員という兄。とにかく自分たちでできることをやろうと、即興で話を創ってゆく。このあたり面白くみました。特に、セリフと自分達の気持ちとをまぜこぜにしてぶつけ合うシーンはよかった。
バックステージ物。
物語が進むにつれて、だんだん面白くなってきた感じ。でもそれまでの流れがいまひとつ乗り切れないというか、間とかテンポがややまったり気味で、お客さんをその世界に上手くひっぱり込めていないような印象を受けた。(初めて観る劇団で予備知識もまったくなかったので、余計そう感じてしまったのかもしれないけど‥)