ANGERSWING 公演情報 ANGERSWING」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    スーウェイは観たが本体はお初。
    作り込んだセット、弾き語りのオープニング、過去と現在が交錯する構成など、とても上質な作品だと思う。が、なぜか没入出来ず…
    設定が日本ではない点、葬儀屋さんの存在も微妙、くしゃみの意図が分からず…
    もっと強い怒りを期待してたのかな。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2024/07/04 (木) 19:00

    115分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    WINGチーム

    オープニングは柳本璃音さんが袖に立ち、ギター片手に一曲。家族の紹介から入る。幕に映像を投影して映画+演劇の趣き。その幕が開くと広がるのは本気の舞台美術。アメリカかイギリスか、外国の屋敷の居間と庭が眼前に見事に広がる。

    屋敷の主人が亡くなった。家を出たアレルギー過敏症の長男(中西良介氏)は会社を経営していて忙しい。実家に暮らす長女(はらみかさん)は出版会社に勤めている。家を出た次男(林新太氏)は船乗りになって遠くへ。連絡を絶っている末っ子の次女(柳本璃音さん)は高校を中退してシンガー・ソングライターとして奮闘中。知らせを受けた家族が久し振りに集う。そこに数十年振りに姿を現したのは家族を捨てて家を出た大女優の母親(佐乃美千子さん)だった。

    大女優役の佐乃美千子さんが美しい。岸恵子と阿川佐和子を足したような美人。この役は井上薫さんにもやってみて貰いたい。世間知らずの常識のない女を装いながら、実は誰にも言えない苦しみを抱えてきた。

    そして葬儀屋の今井勝法氏。作品を喰ってしまう強さ。『ヨコハマ・ヤタロウ』シリーズで圧倒的な主演振りを見せつけた化物。コメディーリリーフじゃ勿体無い。こっちのストーリーもSWINGさせるべき。

    くしゃみばかりの中西良介氏の奥さんに佳乃香澄さん。おっとりとした天然。
    はらみかさんの旦那に布施勇弥氏。堺雅人っぽい。
    林新太氏の恋人に北澤小夜子さん。ネイティヴ・アメリカン衣装。

    亡くなった主人役の益田恭平氏は星野源っぽい。
    物語のキーとなる森本遼氏は朝倉海っぽい。

    オーディションで選んだだけあって、配役が見事。女優陣に華がある。演出家は役者一人ひとりのキャラを見事に引き出している。
    タイトルの意味は『怒りの揺れ』、もしくは『怒りの翼』。母親に黙って棄てられた怨みと価値観の違いからどうしても判り合えない兄妹の怒りと苛立ち。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    亡くなった主人(益田恭平氏)と演劇仲間だった森本遼氏の関係性が肝。二人は胸に秘めた同性愛者でずっと互いに惹かれ合っていた。益田恭平氏が佐乃美千子さんと結婚したことで姿を消した森本遼氏、偶然数十年振りに再会する。二人は堪え切れぬ欲望に呑まれ本能の赴くまま貪り合う。その光景を目の当たりにした佐乃美千子さんはショックで家族を捨てて遠くへ逃げた。自分の為したことに責任を感じた森本遼氏は自殺。子供達と家に残された益田恭平氏は世捨て人のように生きた。

    二場の大学時代の『ロミオとジュリエット』のシーンが退屈。情報量が多い割に内容がない。佐乃さんは益田氏と森本氏の仲を裂こうとするべき。詩は結婚を知った森本氏が別れの時に残すべき。隠れてその詩をずっと大事に読み続けていた益田氏が再会と共に告白するべき。はらみかさんの借用書(詩の出版)のくだりはいらない。益田氏から別れを打ち明けられて、傷ついた佐乃さんは去っていく。(子供達を捨てて自分から去っていくのはおかしい)。森本さんは耐え切れなくなって自殺、の流れか。

    同性愛の描写が下手。ただの性欲の発散になっている。

    両親の青春時代は韓国映画っぽいセピア色。現在は皆スマホなのにインターネットが普及した世界に見えずあやふやな時代感覚。

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