実演鑑賞
満足度★★★★
三鷹・星のホールで何度めかの城山羊の会。
ここの名物は演劇担当森元氏が冒頭のあいさつから少し芝居に噛む事。今回は舞台上に、劇場の道路に面した外観が出現している。森元氏の挨拶の後、岩谷氏が現われ、質問を投げる。そのやり取りから芝居が始まる。
今作はこの岩谷氏が何のためにそこにいるかの説明がないまま、ずっと居続けている。彼が主体性を発揮するのは全て「性欲」に対する知的関心とその発散への関心について。ただし彼は凡そ観察者であり、観察される対象として登場する「もっとも下半身のだらしない」男として岡部たかしが登場する。
出演陣の中で今回の関心は劇団普通の黒川女史であったが、新人マッサージ師として岩谷氏の前に現われ、その黒髪と風貌は中国人風で思わずマッサージと結びつけて連想してしまったが、実は信仰厚い日本人シングルマザー役。素にしか見えない(城山羊でのゲスト俳優の特徴?)。もう一人の注目はミルクホールのJ.K.goodmanであったが中国人役を適当中国語で好演。緩いグダグダな芝居を締めているのは、個々それぞれの中の欲望(それも下半身に近い方の)であり、人間としての振る舞いの背後に「欲望」が薄っすら見えるのが楽しい。
実演鑑賞
満足度★★★★
「ほー いいじゃないか こういうのでいいんだよ」と言いたくなる
城山羊の会らしい娯楽大作でした。たぶん、来年も観に行きます。
観劇中、ずっと女性のお客さんはどう思うのか気になった。
実演鑑賞
満足度★★★
『劇団普通』を主催する石黒麻衣さんが女優として出演されるとのことで気になり観に行った。イメージ通りの配役、文句無し。
超満員熱気ムンムン。途中で帰る女性がいたが、それが正常な程下ネタ満載。たけし軍団の臭いがプンプンする。新人マッサージ嬢に金の力で抜きをひたすら要求するような笑い。常連であろう女性客も多かったのが流石。
舞台はそのまま三鷹市芸術文化センター。前説は本物のセンターの副主幹、森元隆樹氏。そこにやって来る岩谷(いわや)健司氏。どうも政府のお偉いさんらしい。森元氏が施設の案内をしようとするも中国人の団体客が押し掛けて来て席を外す。代わりに新卒の岡部ひろき氏が相手をするのだが···。
性欲の化け物、岩谷健司氏が好き放題。ノリがガダルカナル・タカ。全裸になり、巨根を見せ付けながらも立ち居振る舞いが紳士。
岡部ひろき氏はしずるのKAƵMA似。
村上穂乃佳さんが綺麗だった。
岡部たかし氏の中国語が立派だった。
驚く程独特の笑いが炸裂。脳がバグるようなセンス。業の深い因縁が絡み合ったある家族の揉め事に何となく巻き込まれる岩谷氏の物語。誰も予想のつけようがないラスト。
是非観に行って頂きたい。