満足度★★★★★
交錯
胎児の見る夢、という言葉が思い出されます。
初回・最終回を観ることが出来ました。
言葉を遊ぶ独特の台詞回し、テンポの良さと世界の交錯っぷりに、
一度目はついていくのがようやくといった感じでした。
ある意味まっすぐ混じりっけ無しの男テムジン、
何処に生きているのか判然としない雰囲気の持ち主シルク、
お話を転がすキーパーソン結髪、ただの「賢い良い子」ではないバンリ。
個性豊かなキャラクター達に、笑ったりドキドキしたり、
2時間飽きることはありませんでした。
個人的に結髪が好きです。切なくて堪りません。
きっと誰より頭がよくて器用な筈なのになあ……
夢と現、朝と夜、こちら側とあちら側、一瞬で変化する世界。
まるで夢の中の出来事のようです。
言葉遊びだけでも、個人的には楽しめました。
母親の愛、トワの愛の件での「羊がやがて還っていく所」というのが、
とても好きです。
テムジンは狼で、多分迷える、羊だったと思います。
布と光がとても上手に使われていました。
クライマックス間近の布・光・風による演出が印象的でした。
ダンサーさん、アニマルトレーナーの方と色々な方がいらして、
どんな舞台になるのだろうと思っていました。
あれだけのものを仕上げるのに、皆さんどれだけ努力なさったんだろうなあ。
取り敢えず出てくることだけ、またじっくり書き直したいと思います。
満足度★★★★★
予想以上
初観の劇団さんでしたが個人的には演出があっていたのか、お話にのめり込むことができ、楽しかったです。迫力もあってよかったし、また違う作品も観て観たくなりました。