賛否両論でしょう
テキストのないハムレットって何でしょう?それはハムレットではないと思うのです。これはハムレットでないと思った瞬間にいろんなことから解き放たれるのでしょう。短いともう少し楽しめるかなと思いました。
満足度★★★★
こいつはすごい
音楽と身体表現(ダンス+ジェスチャー)だけの舞台。台詞なし。
さらに舞台演出が面白い。
舞台上には三面鏡を開いたようにロールスクリーンが左斜め・中央奥・右斜めの位置にぶら下がっている。そして、ハムレットを引きこもり性質とみて、殆どの場面、彼は中央奥のスクリーンの裏で動く。当然客席からは見えないのだが、異なるアングルの4台のカメラで写した映像が各ロールスクリーンと床面に投射されて進行を知ることができる。ハムレット部屋実況中継のように。
ほかにもシュールな演出が。これは確実に今後注目のユニットと認識。
開場してから開演までの時間、ずっとハムレットの粗筋をスクリーンに投射していたこと、当日のフライヤーに粗筋が全て書いてあったのは、台詞なしなので、ストーリーを抑えておいて欲しかったからとみていいのかな。
右側からやけにリアルな音が聴こえるなと思ったら、なんと上手(かみて)のはじっこに生パーカッションが(PA兼務らしい)。贅沢だよ。
会場がアサヒスーパードライホールとあって、アサヒから缶ドリンクが提供されていて、これも贅沢なこと。ソフトドリンクにしておけば良かったのに、けっきょく黒生なんか選んでしまったものだから、美味しいのの代償に途中眠くなる・・・(汗) 題材が「ハムレット」だったからまだ良かった。
アフタートークのゲストが宇宙レコードの小林顕作で司会(?)がこの演出の長谷川寧。小林の方がそのあと通し稽古を控えていたためちょっと短めだったが、とても面白い(可笑しい)トークだった。