性と生の迫間で 公演情報 性と生の迫間で」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    年齢指定が一応かかっていた記憶があるのですが、舞台設定が風俗ってだけで性的に過激なシーンなどはなく、むしろ会話劇としても視点の温かさが好印象でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/01/18 (木) 15:00

    座席1階

    デリバリーヘルスの風俗嬢とお客さんの会話劇。オムニバスのようでもあるが、舞台後半でつながっていく。つまり風俗嬢とお客さんの群像劇だ。

    子づくりのためのセックスに疲れ果てて勃起不全となった男性など、さまざまな性の悩みを抱えた人が登場する。一方の風俗嬢も、身体は女性、心は男性のままで仕事をするトランスジェンダーなど、やはり胸の内に秘めた葛藤を抱えていることが舞台の進行で明らかにされる。共通しているのはどの人ももがきながらも懸命に生きているということだ。こうした通底音があるから、どんな苦難が吐露されても、舞台は一貫して前向きで明るい。

    風俗嬢とそのお客さんにあるあるのような、細かな業界ネタが散りばめられていて奥が深い。お客さんのタイプも多様で、思わず引き込まれてしまう。性と生の迫間に何があるか。それは、なんだかんだといろんなことがありながらも前を向いていくという確かな思いではないか。

    やむを得ないところでもあるけど、舞台転換にやや難がある。
    だが、風俗での会話劇という異色な舞台を楽しむ一見の価値はある。

    ネタバレBOX

    事故で両まひとなった男性が車いすでラブホに入り、デリヘル嬢を呼ぶ場面がある。車いすでも入れるラブホがどれだけあるかは不明だが、これからの時代、そんなホテルがたくさんできてほしい。障害者の性を描いた舞台も見てみたいと思った。

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