満足度★★★★★
リアリティのある自然な会話
とある病院の屋上での看護師、食堂のオバちゃん(おねーさん?(笑))、女医、入院患者、見舞い客たちによる会話劇。台詞の量がかなり多いにもかかわらず、説明台詞が一切なく、すべてリアリティのある自然な会話なのが巧い。
会話の中に出てきた「?」な部分は、文章の場合にダッシュで挟んで挿入する説明句のように、演技を挿入して説明するというのが斬新。
これ、そのパートの人物が舞台に登場する時はスローモーション、「挿入演技」の間は本来のパートの人物はストップモーション、照明も変えるという風にキチンと分けて見せてくれるし。しかもこの挿入部分は、後で本来のパートとしてその前後も含めて出てくるワケで、その構造が何とも面白い。
また、昼・夕方・夜をキッチリ見せる照明と蝉や虫の声の音響も見事。
※ 16日の初日と19日の大楽、2回観劇