5人芝居じゃなかったのね
5人芝居だとばっかり思っていたのに、幕が開いてみたら、舞台上にわらわら人がたくさんいて驚きました。過去の本谷作品で女優たちの別の顔をみせてもらっていたので、長澤まさみさんの別の表情を期待していのだが、強烈に毒を吐く役柄であったにもかかわらず、やはり持ち前のかわいらしさが勝っていたように思います。
一方で、安藤玉恵さんのちょっと外側にいる人と言う感じがよかった。総じて、個人的にはちょっと物足りなさを感じました。
満足度★★★
すごく楽しかった
・・・けど、それは長澤まさみがこんなひどい役をやるか。ということに
対してかもしれない。彼女は映画でしか見ていないけど、
割といい人の役をやってきた感じだったので、
こんな汚れ(?)役をやってイタイよな~という憐憫さが逆に面白くはあった。
満足度★★★★
ブラックだけど楽しめた
女性作家が作ったにしてはブラックな内容で、2/3ぐらいまでは困惑してしまった。東宝が長澤さんの出演を、よくOKしたなぁーと心配した。
満足度★★
つまり、ひとことで言えば幼稚なのだ。
人の繋がりの良い面と悪い面を描いた。と本谷さんは仰っていた。
だが、それはあまり感じられなかった。
人の悪意や善意のふりをした悪意というものはどこにでも転がっているものだろうし、一度人気を得た作家ともなれば、当然勝手なファンはいるものだろう。
しかし、作家のファンたちを憎む姿を見ていると、「まだそんなところにいるのか」としか思えないし、ファンたちのあまりに薄っぺらな人間性を見ていると「この程度作家になら、確かにこの程度のファンしか付かないだろう」と思えてしまう。
登場人物に誰ひとりまともな人間がいない。
なのにイカレた話では決してない。
おかしな話ではないのに、おかしな人間しか出ないというのでは観客を拒否した状態にあると言わざるを得ないと思う。
それはわざとなのかもしれないが、いい年をして思春期かと思うような自己主張に客が合わせる義理はないと思う。