満足度★★★★
味
朝緒の心象風景を視覚化した世界と思われる。そして朝緒とかかわる人々も、朝雄の心の中を風景を見る。劇中であらわれる"代行"=真実じゃない姿を、人はなかなか見抜けない。でも、父親が持ち歩く"おしんこ"、「これがあれば戻って来られる」と、視覚が頼り無くなった世界で、味覚が道しるべになっているのは面白い。
満足度★★★★
あっという間
ストーリーの詳細を想像したあと、続きの展開で自分の想像の答え合わせをするということを繰り返してました。理解しようと物語に集中したためか、あっという間だった。こういうスタイル、私は好きです。
役者さんの使い方が贅沢を通り越して勿体ない感じがしたのが残念だった。
満足度★★★★★
難解だが、それが良い
1年半前の公演を観た時は、自分には合わないのかも?と思いつつ、再度チャレンジ。
かなり難解な展開なのだったが、なぜか、どんどん引き込まれていった。前回観た時と何が違うのか判らないが、とにかく素晴らしかった。
ただ、どう素晴らしいか説明してと問われると難しく、しいて例えるなら「たけしのコマネチ大学数学科」で難解な数学を説明されて、理解できたが、説明出来ない感覚。
パンフレットを読むと自分の理解した感じで間違いが無いと思う。長塚さんの脳みそは凄い。
満足度★★★
抽象画のような現代劇
現実感の無い唐突な妄想に撹乱交錯しそうな観劇体験、無地のジグソーパズルの1ピースをいろんな所にはめ込んでいったら、静かに時間が過ぎて行ったという感じ。スムーズに乾いた世界から出てくれば良いのに気持ちの整理が上手い事出来ず。頭ん中は、もや〜〜とした霧がかかっていた感じで途方に暮れた状態。ちゃんと説明出来るかと言えば自信ない。でも、つまらなかったというわけではない。他国の言語を使って上演されても違和感無いような話だった。
もう一度見たらまた違う解釈になりそう。
満足度★★★
強引な不可解
出だしは良かったと思いますが、
途中かなり強引というか無理な構成・流れに感じました。
後半、相当まとめ上げてきましたが
全体的には途中のマイナスが響いた感があります。
過去の長塚作品と比較すると
構成面での詰めの弱さが目立っちゃいますね。。。
時系列や場面転換を強引に転換すること自体は
さして問題無いのですが、
それ自体に意味があるのか、またそこに観客をスムーズに引き込めてるのか、
そこに難があるようです。
満足度★★★★★
おもしろかった。
プレビューも観ましたが、プレビューのときよりさらに頭フル回転。台詞を噛み締め、記憶の断片を繋ぎ合わせることの楽しいこと!ワクワクしながら観ました。その数々に対して「??」なところがあるのに、見終わったときに爽快感がありました。
人はいろんなとき、いろんなことに躓き、悩み、七叉路で行くべき道を選べず立ち止まるけれど、なにがあっても人はひとりじゃないということを忘れたくないと思いました。
オープニングがとくに好きです。
満足度★★★★★
断片化され攪乱されつづける…
シンボリックで抽象度が高い、洗練されたセリフと構成で、
静かに静かに迫ってくる舞台でした。
「いま・ここ」に暮らす
私たちの日常や心性が題材でありテーマです。
そうした私たちの日常経験や気持ちのありようが
断片として提示されていきます。
それらの断片は、
演劇上の、ストーリーや時間・空間、役割を
攪乱させてくれます。
そうした、断片化され攪乱されつづけるしかない
私たちの「現実」の暮らしそのものを
演劇世界から逆照射していると感じながら観ました。
すごく好きな芝居だったので、福岡でも観ようと思っています。
満足度★★★
アートとして
アートとしては、非常にきれい。
セットも照明も、役者さんと取り回しもきれいだし、斬新。
でも、私には、"熱さ"が感じられなかった。
きれいなんだけど、なにか表現のうわべではなく中身の熱さが
私には届いてこなかった。
ただ、斬新さは非常に刺激になった。
満足度★★★★
散らばらない感覚
冒頭から暫くは、
ただ刹那を追うような感覚でしたが
目をそらさせない質量のようなものが舞台にあって
終演時には「今」の風景に包まれておりました。
満足度★★★★★
荒野
見続けると
そこ は、荒野に見えてきて。
いろいろと 不思議な 気持ちを 味わえました。
演者の声の音色の響きというか 皆さんの声の響きが いろいろで 言葉の音がすっと 入ってくる気がしました。
演劇という 力に引っ張り込まれました。
満足度★★★★★
能動的観劇のススメ
確かに初見で話の全体像を掴み切るのは容易じゃないです。けれど、分からないけど何だか見入ってしまう、という作品こそ本物でしょう。想像力をフル回転し、虚構の世界に没入するしんどさと喜びを味わわせてくれる芝居でした。
中村ゆり、美しすぎる。これぞ正統派美人女優。
満足度★★★★
前作が難解だったので
すが、今回のほうがすっきりした感じでした。観ていてなんかわくわくしてしまいました。
思えば、こりっちへの感想を最初にしたのは前作のアンチクロックワンダーランドでした。
長塚さんの作品はSISTERSなども見ましたが、何かひきつけられるものがあるようです。今後も注目していきたいと思います。
満足度★★★
今後が楽しみではある。
アンチロックよりは解りやすい内容です。
役者さんは魅力があり、娘を助けようとする父親の存在が
解りやすい一つの要因だと思う。役者さんの演技と選出を観る舞台かな?
お話しとしては、まあそんなに・・・演出によっては温かい話とも取れる内容。
色んな模索をして、この方向がどんな結果になるのか楽しみです。