演習3 第七官界彷徨 公演情報 演習3 第七官界彷徨」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 凛と。
    純度の高過ぎる水が毒である様な空気感だった気もするし、酷く濁っていた気もする。自分の感覚なんて信用出来ない。小刻みに心震わされる空間でした。

  • 満足度★★★★★

    無題25
    観たい!に書いてから約1ケ月、ようやく観劇。不思議に思っていたのが、今の学生さんや若い方々にとって尾崎翠は馴染みのあるものかどうか。私がNHKの朗読(白坂道子さん)を聴いて創樹社の全集を買ったとき、とてもポピュラーな作家とはいえなかった。終演後お聞きしたところ、鳥取ご出身、学部で採りあげられたということでした。なるほど、今、検索してみたら明大の卒論テーマに尾崎翠『第七官界彷徨』論、甲南のゼミ「こおろぎ嬢」。ちくまから文庫がでて作品を入手しやすくなったこともあるのかな。1931年の作品。今回、チェーホフ「かもめ」を作中に織り込んで上演。つい先日、観劇したばかり。そうでなかったら、とんでもない誤解をしていたかも(こんな話はなかったけど...って)

    ネタバレBOX

    大学...私が卒業したときとくらべると隔世の感。世代がちがうなかで尾崎翠がどうとらえられているのか、それを体験することが楽しみのひとつでした。私の尾崎は前述した白坂さんの朗読がすべて。

    早稲田の学生会館、3回目。土曜の夕方だというのに多くの学生さんがいらっしゃいます。サークル活動でしょうか。B202前に受付、和服を着た方も。開場時間になって中へ。てっきり和室のようなセットかと思っていましたがそうでもありませんでした。舞台は5つに仕切らています。手前中央、町子の部屋、奥、下手から一助、二助、三五郎の部屋。そして手前上手、ここは町子でもあり尾崎自身の部屋のようにもみえました。ご覧になった方、きっと第七官界のお話はよく知っていると思われますが、開演前には、女性がチェーホフの「かもめ」を朗読。先日、「ゆうど」で観劇していたので助かりました。でなければ何をやっているのかさっぱりわからなかったと思います。開演まで間を持たせているのかと思っていたら、そのまま始まり、劇中にも出てきました。尾崎と「かもめ」の関係についてもお聞きすればよかった。

    今回の町子は結構気性が激しそうで、ラスト、失恋して号泣。1931年、昭和6年の泣き方(のイメージ)とはずいぶん違うけど(だって冒頭、「そしてそのあいだに私はひとつの恋をしたようである」と淡い出だしだし...)これもいいかな。

    尾崎のお芝居をみることができるなんて思ってもいなかったし、また違ったイメージでみることができたし、満足です。

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