満足度★★★★★
ずいぶんむかしに
ベビー・ピーの『みんなボブ―ルックス最高!』を観て以来、
ウッドストックの野原に吹く風のような空気を、
出町柳駅で降りるときに感じるようになってしまった(苦笑
何か遠い昔、迷子になった場末の路地で視たような、
どことなく懐かしくて自由で無茶な思い付きが、
舞台の上にいつでも転がっている気がして、
この劇団の舞台が自分はとても好きです。
今回も、屋根やテントにのぼったりしたかと思えば、
フェリーニの夢を体でなぞろうとでもするみたく、
闇の中から飛び出てまた消えてく。
見るたびごとに作風がどんどん変わり、
「みんなボブ」とはだいぶ違ってきているけれど、
リアルタイムで東京とは全く関係なく進行する京都時間を
夏ごとに体感できるようでそれもまた良いです。