Hgリーディング 公演情報 Hgリーディング」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 6月15日(水)S
    素晴らしい作品。再演希望。

  • 満足度★★★★

    様々なものがやってきた。
    上演されたのは、
    半世紀前の物語でしたが、
    今と重なる部分がいくつもあって、
    舞台上の20世紀と見つめる今の区別がつかなくなりました。

    いろんなことを感じました。
    そして、過去と切り捨てられないものを
    物語から感じることができました。



    ネタバレBOX

    リーディングと称していますが、
    観る側の感覚としてはがっつりとフルボディの演劇でした。

    舞台のすこし古びた部分に机と椅子、
    それがそのまま化学工場の会議室になって、
    下手に立てこまれたものよりも
    よほどリアリティを感じる・・・。

    役者達も、戯曲をつたえるというよりは
    戯曲から溢れるキャラクターたちの心情を
    がっつりと浮かび上がらせて・・・。

    見応えがありました。
  • 満足度★★★★

    ポジティブに考えられなかった
    2008年にスズナリで上演された作品の「一部」のリーディング公演。
    高度経済成長期の四大公害病の一つ、熊本水俣病を題材にした作品。いざという時の人間の弱さが表面化する残酷さがみててつらい。

    いまの原発問題でも構図はかわらないのかもしれない。人間が関わっている以上。こんなこと表だって言えないけど。

    ネタバレBOX

    よく大企業の隠ぺい体質とかいわれるが、人間なんてこんなものかもと冷めて観てしまった。(もちろん、隠ぺいは良くない、被害の原因や被害の拡大は、チッソにあると思うが)実際に自分があの会議室にいて、どんなことが言えるか、できるか。

    劇中の小澤や石渡、細田は、原因がチッソにありこのままじゃいけないという考えもあったろうが、結局、積極的に被害拡大を防いだワケでない。細田は400号を熊本大学へ持ち込んではいるが、数年後である。石渡は、?の書かれた箱の中身を確かめたい、化学式を解明するという科学者らしい意見で、被害者の苦しみを防ぐという発想とは乖離がある。(本心は被害の拡大を止めたいと考えていたのかもしれないが、結果に直結することには至らなかった)

    こんな話の場合、歴史から学ぶとか言うが、学ぶ以前の問題かななんて思う。人間の本質だから。いや、乗り越えたいとは思うけど。

    作品の再演という話になれば是非見てみたい。

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